DV父のいる実家にはもう二度と帰れない。隠れるように決行した娘の成人式/chii

モラハラDV夫との異常な結婚生活を振り返っています。

いろんなことを乗り越えて、今やっと平穏な暮らしを取り戻すことができました。

本当に波乱万丈な結婚生活だったのですが、その中でも忘れられない出来事を書いていこうと思います。

【前回】DV父親から逃れるため18歳で家を出た娘。彼女の部屋が私と息子の避難場所に.../chii

【最初から読む】モラハラ結婚生活から熟年別居に至るまで。新婚旅行先のハワイで夫は豹変した/chii

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新しい年があけました。

娘も家庭を持ち、息子は一人暮らしにもなれたようです。

61歳になった私も、ようやく一人暮らしになれてきました。

娘も息子も頑張っているので、私も寂しいなんて言っていられません。

毎年、成人式近くになると娘の成人式を思い出します。

18歳になったら出ていけと言われ続けた娘は、その言葉通りに18歳で家をでました。

自分で出ていけと言い続けた夫なのに、「ここまで育ててやったのに勝手に出ていきやがって、あいつはもう勘当だ、この家の敷居はまたがせない」と宣言しました。

夫の目を盗んで、家には帰ってきていましたが、堂々と実家に帰ってくることができなくなった娘。

成人式はなんとしてでも普通にやってあげたいと思い続けていました。

その頃、まだ元気だった母が、私が成人式に着た赤い振袖と、その付属品を準備してくれていました。

親子で同じ振袖を着る。

それが私の夢でもありました。

そして、いろいろと苦肉の策を考えた結果、私の友人が美容院を経営していたので、そこですべてを準備することにしました。

私の家庭の事情をすべて知っていた友人は快く受けれてくれたのです。

母が送ってくれた振袖一式を、事前にその美容室に運びました。

当日の早朝に娘は東京からその美容室に直行し、そこで髪を結ってもらい着付けからメイクまで全部やってもらいました。

9時くらいには、準備が終わったと連絡が来て、私は娘の待つ美容室に向かいました。

もちろん当日も夫には内緒で、夫が仕事にでかけたのを確認してから家をでました。

美容室についたら、別人のように美しく着飾った娘がいて、私は目頭が熱くなりました。

私が着た振袖を着た娘はメイクもバッチリしていて、とてもきれいでしたが、成人式なのに実家にも帰れない娘を不憫に思いました。

その日は朝からあいにくの雨で、だんだんとみぞれに変わっていきました。

その後、タクシーに乗って、予約してあった写真館に行きました。

何ポーズがとってから、写真館を出ると、嫌な予感通りに、みぞれが雪に変わり、みるみる積もっていきました。

後にホワイト成人式と名付けられたようです。

娘の友人のお母さまが、車で成人式の会場までおくってくれることになっていたので、私はそこで娘をたくして、帰宅しました。

一生に一度の成人式に、私ができたのはここまで。

無事に成人式に出席できるように祈っていたのに、突然の大雪で交通渋滞し、成人式には間に合わなかったそうです。

ですが会場で同級生たちには会えたようです。

「足袋が雪でびしょびしょ、着物の裾が濡れてきた、どうしよう。」

娘が助けを求めて連絡してきました。

あれだけの雪だったらブーツの方が良かったかもしれない、濡れた足袋を何とかしてあげたい。

寒いから帰っておいでと言いたくても言えない私。

夫の帰宅時間が迫っていたからです。

娘は濡れた足袋のまま東京に向かい、私の実家で泊めてもらうことになっていました。

母は娘の晴れ姿を見て喜んでくれたようです。

娘は私の実家で晴れ着をぬぎ、温かいお風呂に入れてもらい暖をとれたことでしょう。

現在は、その実家もなくなり、母も亡くなりました。

母には感謝の気持ちでいっぱいです。

友人と母の協力の元、なんとか娘の成人式を無事に終えることができたのですが、夫は娘が成人式を迎えたことは知っていたはずです。

それでも成人式当日は、その話にふれずに終わりました。

父親に内緒でコソコソとする成人式なんて、聞いたことがありません。

もう9年たつけれど、私は思い出すたびに胸が痛みます。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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chii

モラハラDV夫の家を飛び出し、7年目のchiiと申します。離婚には応じてもらえずに、現在も熟年別居中です。つい最近、共に暮らしていた大学生の息子が自立をして一人暮らしになりました。某スーパーでサービスカウンターの仕事をしています。パートなので生活は楽ではありませんが、結婚生活が地獄だったからこそ、現在の一人の時間に幸せを感じています。別居直後から書き出した「60代小さく暮らす」お一人様の老後がテーマの「お茶のいっぷく」を書いています。

※毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

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