DV父親から逃れるため18歳で家を出た娘。彼女の部屋が私と息子の避難場所に.../chii

モラハラDV夫との異常な結婚生活を振り返っています。

いろんなことを乗り越えて、今やっと平穏な暮らしを取り戻すことができました。

本当に波乱万丈な結婚生活だったのですが、その中でも忘れられない出来事を書いていこうと思います。

【前回】「俺は他の子と違うかもしれない」親の暴力、家庭崩壊...生きづらさを訴える中学生の息子/chii

【最初から読む】モラハラ結婚生活から熟年別居に至るまで。新婚旅行先のハワイで夫は豹変した/chii

DV父親から逃れるため18歳で家を出た娘。彼女の部屋が私と息子の避難場所に.../chii pixta_83699588_S.jpg

発達障害グレーと診断された息子ですが、結局はそれを受け入れずに、苦しみながらも中学生活を続けていました。

父親から否定された言葉の中で生きてきたので、自己肯定感が極端に低い子になってしまいました。

極端に自己肯定感が低い、それは娘にも言えることで、18歳で家を出た娘もまたいろいろなことに苦しんでいました。

モラハラ家庭で育ててしまったことで、子どもたちにはずいぶんと悪い影響を与えてしまったと思います。

18歳で家を出た娘は、専門学校に通いながら、アルバイトを2つ掛け持ちして頑張っていたのですが、私には、毎日のようにメールが来ていました。

父親の元から離れたい一心で、すべて自分の力で一人暮らしを始めた娘ですが、18歳はまだ半分子どもだったのかと思います。

まだ我が家から近い場所に住んでた娘は、時間がある時にご飯を食べに帰ってきました。

もちろん父親のいない時にです。

当時私ができることは、娘が帰ってきた時に、美味しいものを食べさせてあげること。

娘と息子と3人で食べる食事は、とても美味しくて、3人で暮らせたらどんなにいいだろうと思ったものです。

娘は夕飯を食べ終わると、寂しそうな顔をしながら帰っていきました。

一度、娘と一緒に夕飯を食べてくつろいでいると、夫の車の音がしました。

「お父さん、帰ってきちゃった、どうしよう」と、2人で青くなったのですが、玄関と反対側の居間の大きな窓から外に出て、夫にばれないように逃げるように帰りました。

なんで自分の実家なのに、こんなことをしなければならないのか。

私は娘が可哀想で、申し訳ない気持ちでいっぱいになったものです。

モラハラ夫には、娘が家を出たと知った時、「あいつは勘当だ、二度とこの家の敷居をまたがせない、もし会ったらひっぱたいてやるからな」と脅されていたのです。

「18歳になったら出ていけ」と自分で、散々言っておきながら、「勝手に出ていきやがって許さない!」とプンプン怒っていた夫でした。

私はモラハラ夫のその言葉を聞いていたので、娘が帰ってきた時は、いつもハラハラしていました。

これ以上、娘を傷つけたくなかったからです。

その頃もモラハラ夫は、何か気に入らないことをみつけて、私を家から追い出しました。

たとえば、台所のふきんがきれいに洗っていないとか、テレビの前がほこりだらけになっていたとか、私の失敗を探します。

そして鬼のような形相で怒り出す。

「おまえは何もできない女だ、おまえみたいな女はいらないから出ていけ」

と自分のストレスを私に向けてきました。

追い出されて向かったのは、いつも娘の部屋です。

娘は温かく迎えてくれました。

たまに息子も追い出されることがあり、私と息子は娘の部屋で三人で川の字になって寝ました。

娘が「お母さん、ここで3人で暮らしてもいいよ」と言ってくれました。

私もそうしたい気持ちは強かったのですが、当時、息子がまだ私立の中学に通っていたので、学費がかかりました。

私のパート代だけでは、とても学費と生活費の捻出はできなかったし、3人でワンルームに住むのは現実的に無理でした。

そして泣く泣く夫のいる家にもどるのですが、夫は、何事もなかったような顔をして元の生活にもどります。

当時はそんなことの繰り返しでした。

心の中では、一日も早く逃げたいと思いながら、がまんするしかなかったのです。

来年、29歳になる娘は一児の母となり、試行錯誤の中、子育てに奮闘しています。

もちろん父親には18歳で家を出てから一度も会っていません。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
記事に使用している画像はイメージです。
 

chii

モラハラDV夫の家を飛び出し、7年目のchiiと申します。離婚には応じてもらえずに、現在も熟年別居中です。つい最近、共に暮らしていた大学生の息子が自立をして一人暮らしになりました。某スーパーでサービスカウンターの仕事をしています。パートなので生活は楽ではありませんが、結婚生活が地獄だったからこそ、現在の一人の時間に幸せを感じています。別居直後から書き出した「60代小さく暮らす」お一人様の老後がテーマの「お茶のいっぷく」を書いています。

※毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

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