「おまえたちはばかだから、今日はお風呂に入れない」夫のモラハラがついに子どもにまで.../chii

モラハラDV夫との異常な結婚生活を振り返っています。

いろんなことを乗り越えて、今やっと平穏な暮らしを取り戻すことができました。

本当に波乱万丈な結婚生活だったのですが、その中でも忘れられない出来事を書いていこうと思います。

【前回】夫に尽くすことで、自分の存在価値を見出していた。「共依存」の落とし穴/chii

【最初から読む】モラハラ結婚生活から熟年別居に至るまで。新婚旅行先のハワイで夫は豹変した/chii

「おまえたちはばかだから、今日はお風呂に入れない」夫のモラハラがついに子どもにまで.../chii pixta_2440976_S.jpg

自分が共依存の罠に陥っていることに、気が付いていても、どうすることもできずに月日は流れていきました。

夫は精神的な病気かもしれない?だから、病院に行けば治るかも?と心療内科受診をすすめたこともあります。

もちろん行きません。

歯医者でさえも医者と名の付くものは、大の苦手な夫でした。

薬だけでももらえないか?と私が心療内科へ相談に行ったこともあります。

残念ながら本人が行かなくてはだめで、相談だけではどうにもなりませんでした。

なんとか家庭を立て直したいと思う一方で、この人から離れなければ大変なことになると感じ始めていました。

夫のモラハラとDVは子どもたちにも向かっていくようになったのです。

今でも忘れることができない暑い夏の日の出来事を書きます。

息子は父親が好きでした。

お父さんとキャッチボールをするのが楽しみな野球少年でした。

夫は、昔野球をやっていて甲子園に出場するのが夢だったそうです(甲子園に出場経験のある高校に通っていました)。

でもあっけなくレギュラーから外れ、挫折を味わったようです。

自分が果たせなかった夢を息子に押し付けようとしていたのかもしれません。

日曜日には二人でキャッチボールやバッティング練習をするのが日課になっていました。

息子の小学校3年の夏休みに、プロ野球を見たいと言い出した時、新聞屋さんがプロ野球のチケットをくれたのです。

「お父さんと行くんだ」ととても楽しみにしていました。

その年も暑い夏で、夫は仕事でバテバテになっていたのですが、プロ野球を見に行く当日、「こんな暑い日に行けるか!」と息子との約束をドタキャンしたのです。

悲しそうな息子の顔を見てかわいそうになり、私が代わりに行くことになりました。

そんな時もきっちり門限があり、5時まで帰ってこい、夕飯はちゃんと作れと。

息子の夏休みの楽しい思い出となればいいなと、私はいそいそとでかけました。

いただいたチケットは外野で、太陽がギンギンに降り注ぐ席でした。

何本スポーツドリンクを飲んだことか、そして持参した冷たいおしぼりで、吹き出る汗をふきながら観戦しました。

息子の目はキラキラと輝いていてとてもうれしそうで、来てよかったとその時は思ったのです。

門限の5時までには帰らなければならず、試合の途中で私たちは球場を後にしました。

日に焼けてしまった私たちを玄関で迎えた夫。

「こんな暑い日に野球を見に行くなんて、ばかじゃないのか?」 と怒鳴りました。

「こんな暑い日に野球を見に行くおまえたちはばかだから、今日はお風呂に入れないから」と信じられないことを言い出します。

たぶん自宅で休んでいても暑くてイライラしていたのだと思います。

汗でびしょびしょ、おまけに日焼けでほてった身体、すぐにでもシャワーを浴びたかったのに。

いじわるな夫に従うしかありませんでした。

タオルを水で濡らし、私と息子は顔を身体を拭きました。

そして、楽しい夏休みの思い出さえも、夫はズタズタにしてしまう、その時は絶望感でいっぱいでした。

暑い夏にお風呂にも入れない、シャワーも浴びれない、これは本当にきつかったです。

年頃の娘はとくにかわいそうで、朝から水で髪をシャンプーしてました。

その頃は、子ども部屋に娘と息子、そして私、三人で川の字になっていたのだけど、クーラーは使用禁止です。

俺が使わないんだから、おまえたちも使うなという自分勝手な理由からでした。

扇風機をかけるのですが、暑くて目がさめます。

ここは地獄だ、早く逃げたいと思うようになっていきました。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
記事に使用している画像はイメージです。
 

chii

モラハラDV夫の家を飛び出し、7年目のchiiと申します。離婚には応じてもらえずに、現在も熟年別居中です。つい最近、共に暮らしていた大学生の息子が自立をして一人暮らしになりました。某スーパーでサービスカウンターの仕事をしています。パートなので生活は楽ではありませんが、結婚生活が地獄だったからこそ、現在の一人の時間に幸せを感じています。別居直後から書き出した「60代小さく暮らす」お一人様の老後がテーマの「お茶のいっぷく」を書いています。

※毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

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