<この体験記を書いた人>
ペンネーム:向日葵
性別:女
年齢:52
プロフィール:脳梗塞の夫と二人の子供と暮らす、働くお母さんです。
食品製造の会社で、フルタイムのパートをして9年になります。
同僚はほとんど同年代の主婦層で、仲が良い人もいれば、意地悪ばかりしてくるお近づきになりたくない人もいます。
適度な距離感を保ちつつ、どうにか9年間仕事を続けてきたわけですが、最近入った5歳年下の女性Aさんが、やたらと馴れ馴れしく距離を縮めてきました。
Aさんは小柄でやせ型、口元はニコニコ微笑んでいますが、目元が鋭い感じの人で、第一印象は「あ、苦手なタイプかも」でした。
彼女の一番の特徴が、脳天から出しているかのような甲高い声。
しかも、地声が大きいのです。
Aさんの初出勤の日にたまたま私が隣りになり、仕事の段取りやコツなどを教えたので、他の同僚よりも話しやすかったのだとは思います。
でも、自己紹介をしたとたんに名字ではなく下の名前で「○○ちゃん」呼びをしてきたのには、正直面くらいました。
当然、休憩の時も私の隣りに座り、1時間の休憩の間、自分のことを話題にして弾丸トークするAさん。
話す内容は、主に自分や家族の自慢話なのですが、それを延々と聞かされ、これが毎日続くとしたら、少し困ったなと思いました。
とはいえ、だからと言って邪険にするわけにもいきません。
あたり障りない範囲で受け答えしていたのですが、この人がとんでもない「陰口屋さん」だったのです。
いない人のことを悪く言って自分が話題の中心になりたい、Aさんはそんなタイプなんです。
同僚から「あなたが居ない時に、悪口言ってたわよ」と教えられて、内心「やっぱり」と思いました。
私のことを「あれこれ、細かいことをいう煩い人」だと言っていたそうです。
確かに、最初に仕事を教える時に細かいことも言いましたが、食品なので作業は慎重にする必要があるし、Aさんが早く仕事を覚えられるようにとの親切心からでした。
それを煩い人と言われれば、さすがに良い気持ちはしません。
それにAさんは私と2人の時も、他の人の陰口ばかり楽し気に話題に出してきます。
これは、あまり深入りしないでおこうと思った矢先、Aさんの陰口が原因で、もともと仲が良くなかったパートさん2人が、休憩中に大げんかしてしまいました。
最初、一言二言何か強い口調で会話をしていたと思ったら、激しい言い合いになり、今にも手が出そうな険悪な雰囲気に。
誰かが知らせたらしく、事務所から男性社員が飛んできて、一触即発の2人を止めてくれました。
その後、社員がその2人に聞き取り調査をしたところ、Aさんがそれぞれに「あの人があなたの悪口を言っていた」と吹き込んでいたことが分かりました。
当然Aさんは社員に厳重注意され、始末書を書かされることに。
その上、名指しはされませんでしたが、朝礼で「トラブルの元になるような、他人の噂話や悪口を言わないこと!」と皆の前で釘を刺されて顔を真っ赤にしていました。
その後、さすがに居心地が悪くなったのかAさんは仕事に来なくなり、そのままやめてしまいました。
口は災いの元。
人のことを悪く言えばそれ相応のしっぺ返しがあるのだと、改めて痛感した出来事です。
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