東日本大震災の教訓が役立った!北海道地震の夜のこと

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:ぴろ
性別:女
年齢:53
プロフィール:子供のいない夫婦。老犬一匹と暮らしています。

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2018年9月に起こった北海道の地震の体験です。深夜3時頃ベッドで寝ていたのですが、すごい揺れを感じて目が覚めました。いつもは寝起きが悪い夫も目を覚ましました。
私のベッドの横の床にある犬用のベッドで寝ている愛犬が心配で様子を見ましたが、高齢で耳も遠いので、犬は寝息をたててぐっすり寝ていました。

ですがほっとしたのもつかの間。犬の頭の上の壁に姿見をピクチャーレールで吊るしているのですが、それが激しくガタガタと揺れているのです。慌てて鏡を揺れがおさまるまで押さえていました。

そしてようやく揺れがおさまりました。今できることもないから寝ていようといったものの、やはり眠れません。水は? 懐中電灯は? ラジオは?という会話を横になったままでしていました。

すでに停電になっていたので、窓から外を見てみるとあたり一面真っ暗です。うちの窓からはいつもは近くのマンションの灯りや、信号が見えるのですが、本当に真っ暗なのです。森の中の一軒家みたいな暗闇です。携帯のライトで居間まで行き、電池で使えるラジオを持ってきて朝まで眠れないままベッドの中で聴いていました。

明るくなっても電気はつかず、ラジオで今の状況を知る感じでした。

停電していること、震度の情報、どの地域で断水している、営業しているスーパーの情報、交通機関の状況、携帯の充電ができる場所などすべてラジオで知りました。刻々と変わる状況を放送してくれますし、アナウンサーの言葉などにとても励まされ、ありがたかったです。人生でこんなにラジオを聴いたのは、中学生のときの深夜放送以来でした。

そして時間がたってくると、冷蔵庫の中のものがどんどんだめになっていく恐怖感がありました。

ただ、以前から保冷剤をたくさん冷凍庫にいれていたのが、役立ちました。冷蔵庫の中のものを冷凍庫に避難させて、冷蔵庫の役割をはたしてくれ、助かりました。
また、キャンプのための電池式ランタンも活躍しました。そして東日本大震災のあとすぐに備えていたもの、2011年に購入した電池やカセットボンベ、水、手回し充電式ラジオ、アルファ米のご飯が役立ちました。備蓄の食料はぎりぎり賞味期限が切れていましたが、おいしくいただけました。家具の固定も2011年にしていたので、おかげで家具は倒れたものはなく、食器も割れませんでした。
幸いなことに今回うちは断水にはならなかったので、水については悩まずに済みました。でも次回はそうはいかないかもしれません。
地震はまた、いつどこで起きてもおかしくないと強く感じます。

あらためて、常に防災意識を持つこと、日々の備えが大切と感じました。

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健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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