<この体験記を書いた人>
ペンネーム:しまじろう
性別:女
年齢:52
プロフィール:春なのに〜どこか行きたいな〜。
母は80代の後半です。
父が亡くなって一人で暮らしています。
特に持病があるわけではなく元気にしているのですが、高齢なこともあり、兄が毎日通い、時に寝泊まりすることもあります。
私は少し離れたところに住んでいるので、月に一度くらいしか会っていませんでした。
ここ数カ月、母が痩せてきたように感じました。
聞けば、動かないこともあって、食欲が無いのだといいます。
膝が痛むので歩くのが億劫で、一日中横になってテレビを見ているだけだそう。
買い物はほぼ兄がしています。
料理も兄がだいたい作っていて、母は食べたければ欲しい時に食べる感じだそうです。
お茶やコーヒーが飲みたければお湯を沸かして入れたりくらいはしても、年を取るにつれ料理もあまりしなくなりました。
兄には仕事があり、母のことを四六時中見ているわけではありません。
太った痩せたと気付くこともなかったようです。
母の年齢で病気でもないのに痩せていくのは心配です。
なんとかしようと私は栄養価の高い食べ物を作り始めました。
甘い物が好きな母ですが、コレステロールなどの心配もあり、初めは砂糖は極力控えたチーズケーキや、アップルパイ、あずきは体に良いはず、とおはぎやぜんざいなど。
せっせと作っては持って行きました。
けれどなかなか体重が増えません。
次は百貨店などで美味しいと評判のバームクーヘンや、バターサンド、クロワッサンなど、一般的にはダイエット中、食べたいけれど我慢しなくちゃ、みたいな食べ物を行列に並んででも買って、積極的に食べさせる作戦にしました。
元々少食な母は、「美味しいね」と口にするものの、一度にたくさんは食べられません。
生菓子など、日持ちのしないものはもったいないので、母が食べられる分だけ食べさせて、残りは私が食べたり兄が食べたりしていました。
その結果、困ったことに、太らせたい母にはあまり変化がなく、常にダイエット中の私の体重が増えてしまったのです。
これはやばいと、買う量を極力控えて(ケーキなども一個だけ買うようにして)食べたくても残り物に手をつけないようにし、母に「もったいないから少しずつでも全部食べてね」とお願いしました。
そうこうしているうちに、母をデイサービスに連れて行くことを決めました。
家で一人でいるのはよくないと思ってからです。
母はそこで体を動かしたり、他の方とおしゃべりをするようになりました。
初めは乗り気でなかった母も、行ってみると思いのほか楽しかったようです。
みんなでおやつを食べたりお昼を食べたりするうちに、少しずつふっくらとしてきて、一安心しています。
けれど、前以上にふっくらしてしまった私。
甘い物の中毒を断ち切ることに、いまだに格闘する毎日なのです。
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