「不摂生なのに病気しない」が自慢の父。ある日「人生初の救急車」で運ばれたけど...⁉

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:きたいしない
性別:45
年齢:女
プロフィール:義母と同居。実家が気になる毎日。

「不摂生なのに病気しない」が自慢の父。ある日「人生初の救急車」で運ばれたけど...⁉ pixta_16125004_S.jpg

私の父は82歳です。

そして父の喫煙歴は62年、毎日20本以上の喫煙を続けています。

おまけに運動不足ですし、食事の好き嫌いなども多くまさに不摂生の見本みたいな人でした。

そんな父ではありますが、おかげさまでこれまで大きな病気にはかかったことがありません。

不摂生しているのに病気にならないことを父は自慢していました。

「自分は大丈夫!」と思いこんでいるからめんどくさい。

その自信、どこからでてくるんでしょうね。

小さかった頃の私が言っても、実母が言ってもタバコは絶対にやめてくれない父。

「うるさい! 俺の勝手だろ、好きにさせろ!!」

そう誰彼構わず怒鳴ってきます。

実母に関しては自分も喫煙していたので、言いづらかったでしょうし、言っても効き目はないのもわかります。

ですので、父の友人にも言ってもらったこともあるのですが効き目なし。

「あんやヤツ、もう付き合わん」

「あいつの言いなりにはならん」

なんともわがままで自分勝手な父なんです。

しかし、母も還暦を機に禁煙を決意。

翌日からスパっと煙草を吸わなくなり、見事喫煙に成功!

そのとき、父も一緒に誘ってみたりしましたが、全く聞く耳持たず......。

「お前はお前。俺は俺」

ですって。

クッソー!

そんな父ですがもう後期高齢者。

何があってもおかしくありません。

そんなある日のこと、父がめまいが出て気分が悪いと言って、倒れてしまいました!

いつもはパートに出ている母がたまたまいる時間だったので、幸いにも母がすぐに救急車を呼びました。

このときが父の人生初の救急車! 

でも倒れたと言っても意識はあり、話も出来たそう。

しかし、いつもの父とは違いとてもおろおろしていたそうです。

幸いにも今回は大事には至らず、検査・点滴をしてすぐに自宅に戻ってくることができました。

しかしこれで父も考えを改めてくれると期待したのですが、残念ながらそうはいきませんでした。

「翌日、改めて診察をするので通院するように」

そうドクターからの言われていたのに、父は家に戻り体調も回復したのか、まったくこれまでと変わらない態度だったのです。

というより、機嫌が悪くなっていました。

「検査をしたことによって風邪を引いた」

「あの医者が悪い。もう病院は行かない」

逆に愚痴や文句を言う始末です。

そしてそのあとも喫煙をし、食事も好きなものしか食べないなど、生活の改善は全くしませんでした。

そして今も以前と変わらない不摂生な生活をしています。

母も娘の私も困り果てています。

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