「昨年、弟の奥さんが、幼い子2人を残し亡くなりました。悲しむ間もなく、弟家族を支えるため、2度目の子育てを始めた80代の母。2人の孫たちのために、毎日の送り迎えや、食事管理まで全力で奔走します。母の献身ぶりに、娘の私があらためて思うことは...?」

■海外在住の私。電話で愚痴を聞くことで母の手助けに
今年80歳の母は、とにかく昔から猪突猛進、思い込んだら何事にも命がけというタイプです。
60代後半でその一途な生真面目さからうつ病に見舞われこそしましたが、それも気長な治療で落ち着いてきたと家族も安心していた昨年、近所に住む弟家族に不幸がありました。
4歳と7歳の子どもを残して弟の奥さんが病気で他界してしまったのです。
まさに青天の霹靂の出来事で、両親は悲しむ間もなく、弟家族のバックアップを始めました。
幼稚園の送り迎え、お弁当作り、下校後に宿題をさせ、ご飯を食べさせ、幼稚園や学校の行事をチェックし、仕事に忙しい弟に代わって子どもたちの面倒を見たのです。
私は海外在住のため、何も手伝えないのですが、無料で話せるアプリを使って会話をすることで励ましたり、愚痴を聞いてあげたりすることだけは欠かさず続けています。
毎日、子どもたちが仕事帰りの弟にピックアップされて帰った頃が会話タイムです。
そこで感じたのが、母が生活のすべてを孫である子どもたちに注いでいること。
毎日作る料理の内容は、栄養のバランスはもちろん、素材は国産のみを使い、パンも手作りといった凝りよう。
子どもたちが軽いアレルギー持ちのため、神経の使い方も半端ではありません。
コンピューターが得意な父にネットでいろんな情報を調べさせて、アレルギーの要因になる可能性のある食べ物を徹底的に排除。
子どもたちは便秘がちだったため、水分摂取量に気を配り、繊維質の素材を増やし、毎日どんな風に排便したかを細かくチェック、その報告を私にもしてくれるほどでした。
排便のことまで聞かされ正直辟易しましたが、今はすっかり便秘ともおさらばし、快調なようです。
毎日の会話では料理の話が大半を占めています。
もともと料理上手な母でしたが、子どものためにと、料理番組やネットでさらにバリエーションを増やしたようです。
新しいレシピを試したら気に入ってもらえて全部平らげてくれたよ、とそれはもう嬉しそうに何度も話す母に、本当に頭が下がります。
そういえば昔から給食と夕飯の献立が重ならないようにいつもチェックしてくれてたなあと思い出しました。
その時は全然ありがたみも分かっていなかったし、おいしいものを作ってくれるのを当たり前だと感じていましたが、今思うと親不孝な娘でしたね。
時々、母の苦労を子どもたちが分かってくれないと愚痴るので、お母さん、私も今になってやっと分かってきたこといっぱいあるよ、と伝えています。
母の頑張りぶりは、料理だけではないんです。
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