<この体験記を書いた人>
ペンネーム:カリメロ
性別:女
年齢:53
プロフィール:バツイチアラフィフです。最近のヒットは映画「ボヘミアンラプソディー」!
24歳のとき最初の結婚をしました。
当時の私はまだまだ結婚する気はなかったのですが、付き合っていた彼(元主人)はプロポーズの時、「そんなに深刻に考えることはないよ、だめだったらやめればいいんだよ」と言ったのです。
まだ若かった私はそれでいいの?と思い気楽な感じで結婚することにしました。
そうか、そんな感じでいいんだぁーという今から思えば浅はかな考えのまま結婚に至ったのです。
私24歳、彼は32歳でした。
結婚しても私は仕事を続けました。
この頃、私は転職したばかりで、これから仕事を頑張るぞと張り切っていました。
彼は仕事は続けてもかまわないし、できることは手伝うよとも言っていました。
しかし、彼の言っていた手伝うとは、言葉の通りできることだけでした。
彼のできることとは、食器を下げること。
食器を洗わないし、料理はしないし、掃除はしない、ゴミ出しもしない、本当に食器を下げるだけです。
それでよく「仕事はやめる必要ないよ、手伝うから」なんて言えたものです。
彼は大企業のサラリーマンで生活の不自由はありませんでした。
ただその当時の私は専業主婦になって彼に養ってもらうのは嫌でした。
自分のことは自分で養っていきたかったのです。
ある土曜の休みの日のことです。
私は部署が変わったばかりで残業が続き、家に仕事を持って帰ってきていました。
彼も休みで家にいました。
ですが昼時になって彼は仕事をしていた私に「昼ごはん何?」と聞いてきたのです。
なにか自分で作るとか、カップ麺を食べるとか、あるでしょう?と私は思いました。
仕事を続けることに協力してくれるはずだったよね?と。
でも、結婚したからにはいい奥さんになりたいと思う気持ちがあったので、心の中に不満を抱えながらも、私が家事をきちんとやれないのなら、仕事を辞めたほうがいいのではと考えるようになりました。
彼は正直どっちでもいいようでした。
自分が困らなければ。
いろいろ考えた結果、私は正社員の仕事を結婚して1年で辞めました。
私が決めたことですが、彼の間接的な希望だったと思います。
仕事を辞めて家事をがんばろうと思ったのですが、掃除洗濯、食事の支度など1日中家にいれば、あっという間に終わってしまいます。
子供でもいれば忙しくしていられたのかもしれませんが。
ただ一人家に閉じこもるようになって、彼が帰ってくるまで誰とも話をしない日々が始まりました。
しかも彼の帰宅は毎日10時過ぎ。
ご飯を食べるとすぐ寝るという生活で会話もままなりません。
週末、彼は疲れていて昼過ぎまで寝ています。
そんな彼を起こしてまで、自分のレジャーに付き合わせることもできません。
そんな毎日を過ごす中、夫婦って? 結婚している意味って? と考えるようになりました。
別居したり再度同居したりと試行錯誤しましたが、その結果離婚に至ったのは結婚から8年目でした。
「やめてもいい」そんな気持ちでスタートした結婚ですが、気楽にするものではないと、痛感しました。
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