「運転しないけど、免許返納はしない!」禁煙失敗の前科がある77歳父の「乗らない宣言」が信用できない...

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:ヒミコ
性別:女
年齢:48
プロフィール:小学生の子供2人と同じ年の夫がいるパート主婦。

「運転しないけど、免許返納はしない!」禁煙失敗の前科がある77歳父の「乗らない宣言」が信用できない... 26.jpg

実父は今年77歳になりました。

72歳の母と仲良く老後生活を楽しんでいます。

自治会の活動は積極的に参加していますし、家の片づけもこまめにします。

毎夕犬の散歩も欠かさず、年齢の割にはとても元気です。

私は車で15分ほど離れた場所に住んでいて月に1回は子供達と遊びに行きます。

両親2人とも元気に過ごしているので安心しきっていたのですが、最近、父は家の車庫に駐車する際に、横の壁に車体をこすってしまう事が増えたようだと、母から相談を受けたのです。

見通しがよく決して狭い車庫ではありません。

父は秘密にしておきたかったみたいですが、近頃の高齢者の運転事故が多いことを気にする母が心配して、私と姉に相談してきたのです。

頑固な父で話を聞いてくれそうもないとは思ったのですが、思い切って家族みんなで説得し、今後車の運転をやめることになりました。

「駐車の際、手元が一瞬狂っただけなのに」

「車がないと不便になるなぁ」

「急ぎの用事の時は車に乗りたい」

父は不平たらたらで始めは愚痴を言っていましたが、最後はしぶしぶ納得してくれました。

しかし、「運転しないけど免許証は返納しない!」の一点張りなのです。

スーパーもドラッグストアも銀行も徒歩圏内にありますし、特に不便な立地ではなく、車がなくても生活できます。

用事でどこかに出かけたい時はバスやタクシーを利用すればいいと言っても、「車には乗らない。ただ、免許を返納しないだけ」と言い張ります。

ドライブが好きな父でしたし、楽しみを取り上げるのも可哀そうだとは思いますが、年齢的にも心配ですし、実際に車に傷を作っているわけです。

遠くに離れている私の姉は本当に心配していて、何度も説得の電話をしていますが聞き入れません。

「記念に免許証をもっておきたいだけ」

そう父は言いますが、以前タバコもやめると宣言して復活しているので、信じられないですし、家族みんな疑っています。

はじめの数カ月は車を乗らないとしても、そのうちまた乗りたくなって運転するのでは? という疑惑が拭えないのです。

車を売却することも考えましたが、何か緊急の時や介護が必要になった場合に、私や夫が運転できるように置いておきたいのです。

「絶対乗らないから大丈夫」と父も必死で私たちを説得し、私たちも必死で「乗らないなら免許返納を」と言い合いです。

私たちが心配しすぎなのでしょうか? 会うたびに「車に乗ってないよね?」と確認するのも嫌ですし、いっそ同居して監視したいと思ってしまいます。

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