<この体験記を書いた人>
ペンネーム:仏の顔も三度まで
性別:女
年齢:52
プロフィール:どこか遠くへ行きたいと遠い目をする老眼52歳。
夫は51歳です。
食べることと飲むことが大好きで、そのせいもあってか年とともに少しずつ体重が増加し、健康診断の結果が気になる年頃になってきました。
5年に1回くらい禁酒したり食事制限をしてみたりするのですが、いつのまにか、なし崩しに元に戻るのが常です。
そんな夫が先日、仕事から帰るや否や、突然「今日からダイエットを始める!」と宣言しました。
内心「またか......」と思いましたが、すでに食事の支度は済んでいるので「好きにせい」といった感じでした。
その日の献立はとんかつと豚汁、ポテトサラダという最もダイエットに不向きなメニューでしたが、夫にとっては大好物です。
宣言した手前、苦虫をかみつぶしたような顔をしながら、千切りキャベツと豚汁だけを食べ、「とんかつとポテトサラダは明日の弁当に入れて」と手をつけませんでした。
イラっとはしたものの、言われた通りお弁当にまわしたのです。
けれど翌日カレーライスを出すと、「カレーはダイエットの大敵やないか!」と怒り出しました。
「なんで?」
「美味しいから食べ過ぎるんや!」
知らんがな。
そして、「これからはできるだけダイエットっぽい料理にして欲しい」とお願いされたのです。
そうは言われても、週に2回買い物に行き、3日4日分の献立を決めている私。
急にメニューを変更できるような料理スキルはありません。
せいぜい唐揚げにしようと買っておいた鶏肉を照り焼きにする程度です。
それにしたって「どっちがダイエット向きなの?」との疑問はあります。
元々お酒を飲むのであまりご飯をたくさんは食べない夫。
「そもそも、お酒をやめたらそれだけでダイエットになるんじゃないの?」
そう言ってみても、そこは自分の都合のいいようにスルーされてしまいます。
「ダイエットっぽい料理、ダイエットっぽい料理」
「こんにゃく? 豆腐? 納豆はどうなんだ、肉より魚か? ジャガイモは糖質高い? 大根はオッケー?」
つぶやきながら買い物をし、悩みながら献立を考えます。
けれど、夫だけでなく息子にも食べさせなくてはならないので、ダイエットに特化してばかりはいられません。
いろいろ工夫して作っても、自己判断で食べたり食べなかったりする夫にイラつく私。
それでもなんとか無い知恵をひねっていたのです。
そんなことが2カ月近く続き、私もネットで検索してダイエット料理を研究して慣れ始めたある日。
突然「今日からしばらくはダイエット休息日!」と言い出した夫。
「はあ!?」開いた口がふさがりません。
「明日は思いっきり回転寿司食べよう!」
意気揚々と言い放つ夫に、ため息しか出ないのでした。
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