<この体験記を書いた人>
ペンネーム:みかん
性別:女
年齢:43
プロフィール:自粛が解除になって、心も晴れやかな気分になりました。
子どもの習い事関係から仲良くなった友人Aさんがいます。
9歳年上で、付き合いは3年ほどです。
Aさんは子育てへの考え方や海外に住んでいた時のこと、華道やパッチワークなど趣味についてなど、話題が豊富でお話していてとても楽しいです。
穏やかで上品で人間的にとても魅力のあるAさんと会うと「私ももっと頑張らなきゃ」と前向きな気持ちになることができます。
今後もお付き合いしていきたいと思っているのですが、一つ問題が...。
それは、Aさんがセレブすぎるということです。
Aさんの旦那さんは不動産業や雑貨店、飲食店など、幅広い業種を同族経営で営んでいるそうで、一族そろってかなりのお金持ちです。
地元で有名な飲食店や雑貨屋も、Aさんの旦那さんが経営していると知ったときは、心底驚きました。
そんなAさんはやはり見た目からセレブです。
バッグはエルメスやグッチなどのハイブランド品。
ネックレスやイヤリングはダイヤや真珠で、絶対に高いだろうなという輝きをしています。
一方の私は節約に励む主婦。
2500円程度の鞄にけばだった洋服を着て、スニーカーでも行ける1000円以下のランチを好むような人間です。
Aさんと会うときは身なりに気を使うようにはしていますが、会うたびに新しい服もアクセサリーも買えず、貧乏オーラが出切った状態で会うしかありません。
やはり、Aさんの隣にいると恥ずかしいなぁと劣等感に苛まれますし、私なんかが隣にいてAさんに恥ずかしい思いをさせているのではないかと不安になります。
また、ただ会ってランチをするだけでなく、「雑貨店での売れ残りなの。良かったら使って」と一万円はするであろうバッグを下さることもあります。
本当に売れ残りでいらないものなのでしょうが、2500円のバッグを使っている私からしたら超高級品です。
他にも「今度、うちのお店でランチでしない?」と誘われ、支払う気で行ったのに5000円のコースをご馳走してもらったこともあります。
都度お礼を返していますが、「気にしないで」といって断られることもよくあります。
「気にしないでなんて無理ですよ!」
「本当に気にしなくていいんだから」
笑って答えるAさんに申し訳ない気持ちでいっぱいになります。
Aさん曰く、お金目当てで寄ってくる人も多く、私のように純粋にAさんの人柄を好きになってお付き合いする友達は少ないんだそうです。
そういえば、一度「私、いつもこんな恰好ですみません」とAさんに謝ったところ、「私もブランド品が好きってわけじゃないから」と苦笑いされたこともありました。
「ブランド品を持って小綺麗な恰好をしていないと、印象が悪くなるらしくてね。だからこんな恰好なのよ」
セレブにはセレブなりの悩みがあるんだなぁと思いました。
そして、そんなセレブの悩みと無関係な私は、もっぱらどうやってセレブ友人と付き合っていけば良いか悩んでいます。
都度のお礼も、正直なところ出費が嵩みます...。
貧富の差を越えた関係は、恋愛だけでなく、友情も案外難しいものなんだなぁと痛感しています。
関連の体験記:「話があるの」兄と二人、呼ばれて帰った実家で...79歳の母から告白された「驚きの話」
関連の体験記:あなた、母親の自覚はあるの? 長女が「17歳で出産した孫」を家族で育てている我が家だけど...
関連の体験記:「手伝いますよ」のひと言が命取り...44歳、義実家の町内会で「若手」と重宝される私の葛藤
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。