求められるのは「アドバイス」ではなく「ほめ言葉」のみ。小説家志望の50代友人の相手が辛い...

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:masako
性別:女
年齢:53
プロフィール:主婦です。56歳の夫と2人暮らしです。褒め言葉だけを求める、小説家志望の友人に困っています。

求められるのは「アドバイス」ではなく「ほめ言葉」のみ。小説家志望の50代友人の相手が辛い... 20.jpg

53歳の主婦です。

子供はおらず、56歳の夫と2人暮らしです。

小説家志望で、以前、小説講座に通っていました。

2020年は、コロナ禍による外出自粛の影響で家にいることが増えたせいで、小説を書き始めた方が増えたと聞きます。

私の友人のAさん(50代独身女性)も、外出自粛をきかっけに小説を書き始めた1人です。

「外出自粛の暇つぶしに小説を書き始めたら、予想外に面白くてハマってしまった。新人賞を受賞して、小説家になりたい」

11月の初めにAさんからそんなメールを貰った時、私は少し意外な気がしました。

なぜならAさんは、製薬会社に務める典型的な理系タイプで、読むのは仕事関係の本ばかり。

小説はおろか、マンガすら見向きもしなかったからです。

ですので、私もAさんには小説家志望であることは、何となく言いづらくて、伝えていませんでした。

でも、Aさんも小説を書き始めたのですからもう隠す必要もないと思い、私は自分も小説を書いており、以前は小説講座に通っていたことを書いて、返信しました。

すると、Aさんから即座に返信がありました。

メールには、「小説講座に通っていたなら、作品を送るから、アドバイスをしてほしい」とありました。

その時、ほんの少し嫌な予感がよぎったのですが、断る理由も思いつかず了承しました。

今思えば、この段階で無理にでも理由を見つけて断っておけばよかったです。

私がオーケーすると、Aさんはすぐに自分の小説をメールで送ってきました。

その一週間後には「読んでくれた? 読んでくれたなら、思ったままを遠慮なく言って」と電話をかけてきました。

Aさんの小説は、おそらくAさん自身がモデルと思しき、製薬会社で働く50代の女性がヒロインでした。

ヒロインは、数々のイケメン男性に言い寄られながら、製薬会社で頭角を現していくというストーリーです。

あらすじだけ聞くと、どうしようもない小説に思えるかも知れません。

確かに、「大学生から製薬会社の会長まで、登場する男性がすべてヒロインに一目惚れする」という設定は不自然です。

製薬会社の人間にしか書けない側面がよく描かれており、全体的には意外に悪くないのです。

そこで私はまず「製薬会社の内部の描き方が、非常に上手い」と、やや大袈裟に褒めました。

そして、「ヒロインのモテ方が、ちょっと不自然な気がするので、抑えてみたら?」と、Aさんに提案してみました。

ところが、Aさんは褒め言葉は機嫌良く聞いてくれたのですが、提案に関しては、露骨に不満げでした。

終いには「50代の女性がモテちゃ悪いの!」などと怒りだし、面倒くさくなった私が撤回するまで文句を言い続け、褒め言葉を強要しました。

要するに、Aさんは褒め言葉しか求めていなかったのです。

そういえばAさんは、普段からやたらポジティヴで、「欲しいものは、自ら勝ち取る」と、グイグイと押していくタイプでした。

私はAさんのそんなところが好きだったのですが、褒め言葉までも勝ち取りに来られると少々うんざりです。

もう二度と助言をしたくないのですが、またもやAさんが作品を送ってきたので、どうしたものかと頭を悩ませています。

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