20代で結婚、2男1女を授かり、主婦として暮らしてきた中道あんさん。でも50代になると、夫との別居、女性としての身体の変化、母の介護...と、立て続けに「人生の転機」が訪れます。そんな激動の中で見つけた「50代からの人生を前向きに過ごすためのヒント」。今回は、中道あんさんが思う「50代からのキャパシティ」についてをお届けします。
前回の記事:これじゃ劣化させてるだけ...⁉ ふと気づいた50代の私の「身体メンテナンス」の必要性
会うと「お若いですね~」と言ってはいただきますが、ごくごく普通の57歳です。
最近では買ってきたばかりの瓶の蓋、力がなくて開けるのに苦労するようになりました。
そんなに若くはなくて力もちでもないので、重い荷物を抱えてはいけません。
自分が持てる量と自分が抱えている量を把握する、「キャパシティを知る」ことは大切だと思います。
約1年かけて家の中のモノと向き合い、ほぼ不要なものはなくなりました。
本当はもう要らないけれど処分しかねているのは、和ダンスとその中身、節句人形くらいでしょうか。
後は普段使っているものだけです。
持ち物については一旦終了。
不思議なもので、身軽になったおかげで「自分の暮らし」を把握することができて、なんだか自信のようなものがつきました。
ここからは本当に必要なものだけを持つように気をつけていきます。
50代というのは、ちょうど「自分に視点が向く時期」なのだと思います。
私もブログを始めたのが51歳になる年で、そこからどのような生き方をしたいのか、随分と模索しました。
たとえば「人付き合いの量や仕事の量」。
友だちは多ければ多いほど良いとされがちでしたが、むやみに人づきあいを増やしていては、自分の時間がなくなりますし、しっくりこない人間関係は自分を疲弊させていくばかりです。
先日、同世代の女性と和やかにカウンターでお寿司をつまんでいた時のこと。
その方も自分の生き方を見つめ直している最中で、やはりお友だちの付き合いをたくさん手放されたと伺いました。
とても仲が良かったのに、最近は会っても「なんかしっくりこない」「話していてもモヤモヤする」ということはありませんか?
そういう時には少し距離を置いて様子をみるほうがいいと思います。
人は変わらないようで時間とともに成長します。
自分が感じる違和感はきっと相手も感じているはず。
付き合っていた年月が長いほど、失恋でもしたような寂しい気持ちになりますが、このご縁とは卒業なのだと思うようにしています。
フリーランスは自分で仕事を生み出すのが仕事みたいのものです。
自分のキャパシティを把握していないと、「これもおもしろそう」「こんなの楽しいかも」と、どんどん新しい仕事を作ってしまいます。
まぁ、それをこなせるスキルと体力があればいいのでしょうが、若い頃のようにはいきません。
よくガソリン満タンなので仕事がどんどん進む!みたいな例えがありますが、ガソリンにもハイオクとレギュラーで走行の質の差はありますし、車によっては燃費の良し悪しも分かれます。
自分はどんなガソリンで走れるのか知っていることが大事です(ちなみに、私はレギュラーだし燃費は悪いです)。
意識して十分な睡眠を取らないと疲れが残るし、身体のメンテナスも必要になってきました。
元気じゃないと仕事にならないのです。
フリーランスとか会社員とかに限らず、仕事はいくらでも作れます。
でも、自分という器を知ってキャパシティを超えないことは大事です。
自分を作るのは自分自身ですよね。
【まとめ読み】50代のこれから、そして悩み...中道あんさんの記事リスト
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