<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ぽに子
性別:女
年齢:46
プロフィール:小・中学生の子どもがいる兼業主婦です。パートで働きながら、自分時間も大切に生きたいと思っています。
私は46歳で、夫、義兄よりも年上です。
40代前半の義兄は30代の頃、一回り以上年下の義姉と結婚をし、もう5年ほどたちます。
義姉はまだ20代後半で、幼稚園に通う子どもが2人います。
義兄はずっと独身だったので、義姉と結婚すると決まったときは、私も夫も嬉しく思いました。
義兄は私に対しても優しい人だったので、幸せになってほしかったのです。
うちから少し離れた所に義兄夫婦は暮らしていますが、まだ子どもが小さいので、私が同居している義両親の元へもたまに遊びに来ています。
しかし、義兄の結婚後、義兄と義母に違和感を感じることが何度かありました。
一番最初に「あれ?」と思ったのは、1人目の子を出産する時です。
てっきり義姉の実家に帰省すると思っていたのですが、なぜか帰省せずに出産しました。
何か理由があるのかなと思い義姉に聞きました。
「〇〇さん(義兄)に、跡取りが産まれるから義母さんが世話してくれる。だからこちらで出産してって言われて」
義姉は、義両親の誕生日や父の日、母の日には必ずお祝いを持参し義実家に顔を出します。
ですが、義姉が自分の両親の誕生日などに帰省をしたことは一度もありません。
一度だけ、お祝いで帰省したことがありますが、他県で片道3時間かかるところなのに日帰りでした。
小さい子を連れて、大変だっただろうなと思いました。
義姉が帰れないため、年に数回、平日に義姉の両親が遊びに来ているようです。
でも毎回、義兄が帰宅する前には帰るようなので、なかなかのハードスケジュールですね。
義姉はこれでいいのかなと思った私は、義姉に言いました。
「たまには実家に帰ってあげたら?」
「帰省はお金が掛かるから、滅多にできない」
そう話していましたが、年上夫の義兄に本音が言えないんだろうなと思い、次に夫に話しました。
「義姉さんが全然実家に帰らないのは、やっぱりおかしいと思うよ」
「帰りたかったらいつでも帰るだろう。ほっておけ」
夫はつれない返事でしたが気になり、義母に直接、でもさらりと「義姉さん、帰りたいんじゃないかな?」という話をしたのです。
そのとき義母は「は?」といいました。
何バカなことを言っているの? というようなリアクションでした。
そうなんです。
義兄の考え方の元となっているのは結局は義母です。
私の嫁いできた場所はかなり田舎ですし、義母は昔ながらの古い考え方の持ち主です。
男ばかりの家庭で男中心に何十年も暮らしてきたことが影響しているようで、「結婚したら実家には滅多なことで帰らない」というのが当然と考えています。
周囲の義母と同世代の人たちの多くも似た考えを持っています。
そのため「義姉が実家に帰らない(帰れない)」ことに何も疑問を持っていないんです!
義母も同じ嫁という立場なので、少しは理解してくれるのかもと期待した私がバカでした。
なんだか呆れてしまって、それ以上何も言えませんでした。
私はというと、年に数回は実家に泊まりで帰省します。
夫を連れて行くと面倒なので、私1人で小さい頃から子どもを連れて行っていました。
きっとこれも陰で「うちの嫁は頻繁に自分の実家に帰っている」と嫌みを込めて言われているのかも知れません。
義姉も大変でしょうが、帰りたかったら自分から主張していかないと状況は変わらないと思います。
義母や義兄はそう簡単に変わらないとは思いますが、陰ながら応援していきたいです。
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