父の地雷ワードは「43度」!? 突然キレる認知症83歳父との暮らしは怒りあり、笑いあり!

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:めぴ
性別:女
年齢:49
プロフィール:83歳の認知症の父がいます。なるべく笑いに変えたい大阪人。

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「ご飯は食べていない!」

「腕時計どこにやった!」

認知症の人が怒る話はよく聞きますが、83歳になる私の父も例に漏れず、突然怒りスイッチが入るようになりました。

元はそんな性格ではなかったはずですが...例えば何度も「コーヒーをくれ」という父に「コーヒー? もう飲んだやん」などと言おうものなら大荒れです。

「飲んでないのにそういうことを言われると腹が立つ!」

こんな風に騒いで手が付けられないのです。

そのうち、だいたい食べ物関連が危ないと把握し、諦めもつくようになりました。

ですが昨年の秋、あまりに予想外のところで父が怒りを爆発させたことがありました。

父は入浴が好きで、いつも自分からお湯が沸いているか見にいきます。

その日も「風呂入ってくるわ」と立ち上がったので、母(77歳)が「設定温度、43度にしないでね」と声をかけました。

熱いという感覚も少し鈍ってきているのか、以前、浴室にある温度設定パネルが風呂にしては高温になっていたというのです。

ところがそれを聞いた父の顔が豹変しました。

「よ、43度!? そんな、そんなことしたことないわ!!」

あまりに感情が高ぶってうまく話せないのか、声は震え、口ももつれるような話し方ですが、耳がキーンとするほど大声です。

「やってもないことを! そんな、43度て、何が! やってない それを!」

...43度の何がそんなに腹立つの? 私はポカンとしてしまいました。

「まあまあ、そんな怒ることでもないやん」

なだめても、父はまだ怒りの形相で言い募ります。

キレすぎて、何を言っているかも分かりにくくなってきましたが、父は立ち尽くしたまま体に力が入った状態です。

思わず考えてしまいました。

「お風呂の温度を上げた上げない」が重大である出来事が、父の人生にあったのか...? 

一瞬真剣に脳みそを働かせ、そして我に返りました。

そんなんあるわけないやん、どんな人生よ、それ。

1人で吹き出しそうになるのを抑えて、引き続きこちらをにらみつけ舌打ちしている父に向かい、「ごめんごめん、ごめんね」と声をかけます。

何が「ごめん」なのか分かりませんが、とにかく怒りを収めないと、いえ、正確には忘れてもらわないと。

自分が怒ったことも、少し時間が経てばすっかり何事もなかったように平静になるのです。

これ以上ヒートアップする前に、どうにかしてお風呂に送り込めば大丈夫。

母は不満そうでしたが、とにかく早く次の行動に移ってもらうことに集中しました。

すると父は舌打ちし、ぶつぶつ言いながらも、実力行使に出ることはなく、着替えを取りに2階へ上がって行きました。

父が去ってから母と「あーあ」と2人でため息をつきます。

なんであんなことに怒るかねぇ、全くどこに地雷があるか分かりません。

「43度」が地雷ワードになるとは...そう思い返すと、なんだか面白くなってきます。

これはネタにするしかない。

そう考えるとじわじわおかしさがこみあげてきました。

それに、「43度」という数字もちゃんとお風呂の温度だってことを理解してたよな。

改めてそこにも気がつき、なんだか一層クスッと笑えてきたのでした。

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