<この体験記を書いた人>
ペンネーム:こんぶ
性別:女
年齢:44
プロフィール:夫・子供2人の4人家族。派遣社員。
うちのお義母さん(75歳)。
とっても太っ腹でいつも買い物のついでに私の洋服を買ってきてくれます。
本当に有難いのですが、全く趣味が合いません。
でもせっかく買ってくれたのですから、次に会う時は必ずその服を着て会っています。
なぜなら着ていないと「気にいらなかった?」と聞かれてしまうのです。
できれば気持ちよく着ていきたい、でも本当に趣味が合わないのです。
私はカジュアルな服装が好き。
いつもそれとなく話しているのですが、お義母さんから見ると「若いのにもったいない! 〇〇さんは痩せていて何でも似合うのにいつも地味!」と言われます。
体型のことを褒めてくれて嬉しいんですけどね。
でも義母は、自分が着たいものを押し付ける傾向があります。
あれは3年前(当時40歳)の話。
私を自分の趣味に染めたいお義母さんが洋服を買ってきてくれました。
見たらびっくり! 膝上10センチの白いタイトのミニスカート。
とても恥ずかしくてさすがに困りました。
「可愛いでしょ? 〇〇さんは足がキレイだから似合うわよ! 本当は私が着たいくらいよ」
満面の笑みのお義母さん。
どうしようと思いながらもこの笑顔に参ってしまいます。
でも、さすがに着れない。
なので次の約束は用もないのに断っていました。
でもさすがに何度も断ることもできないので、いつもの服で会いに行きました。
「気に入らなかった? 痩せてるから着れるでしょ?」
やっぱりそう聞いてくる義母。
私も勇気を出しました。
「お義母さんごめんなさい。さすがにミニスカートは恥ずかしくって着れないです」
そう言うとすっと笑顔が消える義母。
「そんなに気に入らないんだったら返品するから持ってきなさい!」
いつも笑顔のお義母さんが怒り出してしまいました。
「そんなことはないんです。ただミニスカートをずっと履いてなから」
「何よ! 気に入らなかったんじゃないの? 大丈夫よ! 似合うから、絶対」
笑顔に戻るお義母さん。
もう断る言い訳がなくなってしまいました。
ミニスカートを履いていかなきゃいけないので、夫の休みの日に車で実家へ向かいました。
電車やバスを乗り継いで行くのは絶対嫌だったので。
私のミニスカート姿を見た義母はとってもうれしそう。
「似合うじゃない! ほらー可愛いでしょ。絶対似合うと思ったわよ。なに? 車で来たの? じゃあ今から買い物に行きましょう!」
なんですと?
人に見られたくないから車で来たんです!
心で叫びました。
夫にはミニスカート恥ずかしいって話してたのに、「行こうか!」と二つ返事。
この状況、罰ゲームですか?
結局、ショッピングモールに連れ出されてしまいました。
どうか誰にも会いませんように!
そんなことばっかり考えていると会うもんですね。
ママ友軍団にばったり「〇〇ちゃんママ、いつもと違うからわからなかったよ~ミニスカート若いねー!」って。
穴があったら入りたい!
本気で思いました。
でもこの言葉を聞き逃さなかった義母。
それからも短パンや若者が着るようなものを買ってきてくれます。
私はもうすぐアラフィフなのにー。
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