「君はお金のない家庭だったんだね...」八重歯がチャームポイントだった私が「海外生活で受けた衝撃」

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:Baltan
性別:女
年齢:55
プロフィール:バツイチ、子なしの独り者。数々のチャレンジと失敗の人生を回収すべく奮闘中です。

「君はお金のない家庭だったんだね...」八重歯がチャームポイントだった私が「海外生活で受けた衝撃」 29.jpg

私は子供の頃から4本ある八重歯が特徴で、笑顔に愛嬌があるとほめられていました。

それが覆されたのは、20代で海外生活を始めた時のこと。

周りの人から子供の時に歯科矯正をするお金がない家庭だったのか、可哀そうに、と言われまくりショックを受けたのです。

知り合いに矯正歯科医を紹介してもらい、日本では考えられない手頃な金額だったため矯正を決意。

大人になってもできるんだ、というのは嬉しい事実でした。

ブリッジを着けてテレビに出ているタレントを見て何となく当時を思い出し、当時のことをお話したくなりました。

4本の八重歯は、私にとっては自慢でした。

笑顔に愛嬌があるといつも周りの大人に言われ、自分の似顔絵にはいつも八重歯を強調して描いていたほど気に入っていたんです。

とはいえ何もしなかったわけではなく、小学校の歯科検査で歯列矯正を勧められ、一度親に連れられて専門医を訪ねたことは覚えています。

しかし莫大な金額がかかること、それに病気ではないこと、出っ歯なら可哀そうだけれど、八重歯という可愛い印象のものだからまあこのままでいいや、ということに。

そして20歳半ばで海外留学をスタート。

そのまま仕事も始め、海外に居ついてしまった私ですが、この時、日本では可愛いと言われる八重歯が、海外では幼少時に親にお金がなくて、歯列矯正が出来なかった貧乏の証であることが分かったのです。

現地で出会った人と婚約したのですが、彼に歯列矯正を勧められました。

大人になるまで八重歯を放っておくのは恥ずかしいことと思われたのはかなりショックで、すぐに知り合いに紹介してもらい、歯列矯正の専門家に診てもらいました。

歯の矯正は子供の時しかできないと思い込んでいたのですが、大人になってからでもできるんですね。

ただ、大人になってからの矯正は、かなり強度が必要なので苦痛が伴います。

また、数年かけて矯正しても、放置しておくとだんだん元の位置に戻っていくため、それを防ぐための器具を装着して寝なければいけません。

2年ほどの治療期間は全然辛くなくて、痛みさえもそのあとの事を想像するだけで快感になっていたほどでした。

それくらい、歯のことだけで偏見を持たれたのが悔しかったのだと思います。

矯正を終えてきれいに揃った歯を鏡で見た時、生まれ変わったような気分になったのを覚えています。

八重歯=貧しさの証拠と知らされて以来、歯を見せて笑えてなかったですから。

日本ではまだまだ歯列矯正の必要性が、海外と比べて低いと思います。

大人になってからでも矯正はできますが、可能であれば子供の時にしておく方がずっと楽です。

その時はよくても、私のように後々コンプレックスになることもありますからね。

何より、きれいに揃った歯は周りの人に良い印象を与えるので、自信をもって外に出ていけるのは確かだと感じています。

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