<この体験記を書いた人>
ペンネーム:月見で一杯
性別:女
年齢:52
プロフィール:1人の子持ちです。ギャンブルは嫌い。義父、旦那のギャンブル好きが子供に遺伝しないか心配です。
義父(80歳)は競輪、競馬、競艇、パチンコ...とギャンブルなら何でも大好きな人です。
これまで、ギャンブルの開催スケジュールに合わせ、毎日あちこちに飛び回っていました。
ところがこのコロナ渦で競輪、競馬、競艇は開催しても無観客、おまけに外出自粛となり、行くところが無くなってしまいました。
そんなある日、義父は「パチンコに行くので車を貸せ」というではありませんか。
どうやら近所のパチンコ仲間から、営業しているパチンコ屋を聞きつけたようです。
いつもは自転車で行ける範囲内のパチンコ店に行っていたのですが、今も営業を続けている店は、とても自転車で行けるような距離ではなかったのです。
「車は貸せない」というと「じゃあ、送っていけ」と義父。
タクシーも営業していない昨今、送って行ったら帰りも迎えに行くことになります。
そんな暇はない! というと渋々諦めたようでした。
それでも、懲りる様子はありません。
今度は近所のパチンコ仲間と「マージャンをやろう」という話になったようで、団地の集会所に集まると言うのです。
集会所に大人が何人も集まったら「密」になるし、しかも集まる人が全員高齢者なので当然却下しますが、義父は「大丈夫だ!」の一点張り。
結局、集会所が貸りれなかったようで、やっと諦めてくれて家族一同ホッとしました。
世間では外出自粛が強く叫ばれ、流石に意味なくウロウロと出歩く事が出来なくなった義父は、ゲームばかりしている孫達にカードゲームを教えてくれると言い出しました。
学校が閉鎖になり、働きに出ている従弟や兄弟の子供達が我が家で過ごしていたんです。
その孫達も目新しいカードゲームが楽しいのか、ワイワイと楽しんでやっていたので、スマホやテレビゲームばかりしているより良いだろうと、微笑ましく見ていました。
そんな日々がすぎ、ある日お昼ご飯の時間になったので、義父と孫達を呼びに行くと、トランプではなく花札を持ち「それ猪鹿蝶!」と叫んでいるではありませんか。
トランプやUNOをやっているとばっかり思っていた私は仰天!
「まさか義父さん、お金を賭けていませんよね⁉」
「そんな事はしないに決まっているだろ!」
と言い返してきましたが、孫の一人が「お爺ちゃんが最後に一番勝った人が良いもの貰えるって言っていたよ」とすんなり白状しました。
義父は義母(75歳)にこっぴどく叱られ、「金輪際、家庭内で賭け事(に類する行為)禁止!」と宣言されたのです。
そもそも、義母は「大金を賭ける訳じゃなく、お小遣いで楽しむ程度の小さな楽しみなら」と義父のギャンブルを容認していたのですが、孫にまで「賭け事のようなこと」を教えるのは言語道断だったようで、同情しつつも許さない様子です。
義母に叱られた義父はしょんぼりしていました。
孫たちは「お爺ちゃん、賭けなきゃ良いのよ」と花札に誘いましたが「なにか賭けんと面白くもなんともない」と拗ねてしまいます。
これじゃどっちが子供か判ったもんじゃない。
自粛も段階的に解除され、ギャンブルにも行けるようになるはずですが、そうなったらまた通うのでしょうね。
内心義父に呆れています。
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