タクシー運転手が逆上してカーチェイス! 「無事で良かった」も束の間、さらなる恐怖体験が...

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:濃姫
性別:女
年齢:43
プロフィール:家族は夫と子ども2人。夫の実家のレストランを手伝いながら、義父母と半同居生活をしている主婦。

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先日、インターネットでアクション映画を観ていた時のこと。

カーチェイスのシーンで、24年前、20歳の時に大学の同級生とアメリカの西海岸に旅行に行き、怖い思いをしたことを思い出しました。

当時は学生だったのでお金がなく、サンフランシスコ2泊、ラスベガス2泊、ロサンゼルスに3泊という日程の格安ツアーを利用したため、空港からホテルまでの送迎以外は全て自主行動でした。

旅行の最終日、私と友人はちょっと贅沢をと、憧れのビバリーヒルズで夕食を楽しみました。

そして、ホテルまで帰ろうとタクシーを拾ったのです。

タクシーの運転手はアフリカ系の男性で、国に残した家族を養うため、ロスに出稼ぎに来ていると言っていました。

とても気さくな人で、私たちも片言ながらいろいろな話をして車内は楽しい雰囲気でした。

しかし、後ろから物凄いスピードで近づいて来た高級スポーツカーが強引に私たちの乗っていたタクシーの前に割り込んで来た瞬間、事態は急転しました。

それまで陽気で明るかった運転手が豹変し、スポーツカーとカーチェイスを始めたのです。

私たちはパニックで「ストップ!」「クールダウン!(落ち着いて)」と絶叫。

しかし、興奮した運転手の怒りはおさまらず、猛スピードでスポーツカーとカーチェイスを繰り広げました。

しばらくカーチェイスは続きましたが、高級スポーツカーと古いおんぼろタクシーでは差は歴然です。

ロスの市街地に着く手前で、スポーツカーに引き離されてカーチェイスは終了しました。

「生きていて良かった...」と、安心したのも束の間、カーチェイスを終えた運転手は、無言でホテルが立ち並ぶ中心地とは明らかに別の方に車を走らせます。

「どこに行くの?」

私たちが騒ぐと、彼もまだ興奮が残る口調で話してくれました。

「ちょっと待って。気持ちを落ち着かせたらホテルまで送るから静かにして」

何となく不気味で怖かった私たちは、運転手に言われた通り静かにしていると、タクシーは人通りがない路地裏で停まりました。

すると、突然あちらこちらの建物の陰から、わらわらと男たちがタクシーに近づいて来たのです。

10人以上はいたと思います。

男たちはみんな低い声で「モーター、モーター」と言っていました。

私は「殺される!」と思い、恐怖に震えながら友人と手を握り合って後部座席で身を潜めました。

運転手は、その中の1人にお金を渡して何かを受け取り、さらに人気のない真っ暗な路地裏に車を停車させ、先程の男から買ったものを開けました。

後部座席からそっと覗き込むと、それは煙草のようなものでした。

運転手がそれに火を点け吸い始めると、徐々に陽気な運転手に戻りました。

「ごめん、ごめん、これからホテルに向かうからね」

無事にホテルまで送ってもらえたものの、タクシーを降りた私たちは、全身汗だくでしばらく震えが止まらず、一目散に部屋に駆け込んだのを覚えています。

次の日、空港までの送迎のため迎えに来た旅行会社の人に昨夜のことを話すと、煙草のようなものはマリファナで、建物の陰から出て来た不気味な男たちは密売人だと教えてくれました。

そして「無事で良かったね!」と言われた時、昨夜の恐怖が蘇り、全身から冷や汗が噴き出したことを今でもはっきりと覚えています。

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タクシーもきちんと選んで乗ったんですよね?本当に無事に生きていて良かったですね。

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