<この体験記を書いた人>
ペンネーム:みけ
性別:女
年齢:51
プロフィール:両親と同じ敷地に住む自営業の独身女性。
旅行番組を母と一緒に見ていたら、「ハワイにもう一度行きたいねぇ」と言われ、忘れようとしていた記憶が蘇りました。
今から23年ほど前に母と2人でハワイ旅行に行った時のことです。
私は前に一度ハワイには行ったことがあるのですが、その時が母にとっては初めてのハワイ。
空港に降り立った時から母のはしゃぎようはちょっと引いてしまうほどで、若かった私は恥ずかしいとさえ思ってしまいました。
ホテルに着いて、その日はゆっくり過ごしたのですが、5日間の滞在をどう過ごすか話をした時、意見が割れました。
母は観光がしたくて、私は買い物がしたいと思っていたのです。
今振り返れば、5日間もあるのだから半々にして折り合いを付けるとか、初めての母に譲れば良かったと分かります。
でも、この時の私は、パンフレットを見ながら母が行きたいと言う観光スポットをことごとくけなして反対してしまいました。
反対されてムッとしながらも、私の買い物三昧には当然ながら首を縦に振らない母。
嫌な空気が漂います。
ポツリと「買い物はハワイじゃなくても出来るじゃない」と言われて、最後の1日だけ買い物に充てて、観光に出掛ける事にしました。
母は「やった!」とばかりに機嫌を直して、悩んだ末に4か所ほど選んで申し込みをしました。
そうして2人で出掛けて行ったのですが、妥協したなら気持ちよく付き合えばいいのに、私ときたら「観光なんて行きたくないのに」という思いを振り切れず、母に冷たい態度をとっていました。
ろくな会話もなければ、1人でずんずん歩いて周りなんて見もしませんでした。
心の中ではやめようと思っても、ダメなんです。
最悪だったのは、レイを作って喜んでいる母の笑顔に笑いもせず、冷めた視線を送り続けてしまった事です。
一緒に作ろうと誘われても、とうとう参加せずぶすっとした顔で眺めているだけでした。
母は気付かない振りをしてくれましたが、本当に感じが悪かったと思います。
結局、買い物に行った日も不機嫌を引きずったままで、必要以上に母を連れ回してしまった事を覚えています。
唯一の救いは、食べ物については意見が割れず食事だけは気持ちよくできたことでした。
時間が経って振り返るたびに「若くてバカだったなぁ」と反省しか浮かびません。
それだけに、なるべく思い出さない様にしようと頭の隅に追いやってしまい、いつの間にか忘れていました。
それなのに、母から「もう一度行きたい」と。
驚きながらも、改めて恥ずかしながらも苦い旅を思い出しました。
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