みなさんこんにちは。
日々うさぎの魅力を発信している「うさぎのふうた」の飼い主です。
前回のエピソード:うさぎの飼い主歴20年の私が「保護ねこ3匹」と1年暮らして思ったこと。
私とふうたが暮らす鹿児島は5月末に梅雨入り。
ふうたが毎日楽しみにしていた散歩のシーズンは終了となってしまいました。
「まだまだ行き足りない!」といった感じですが、次の散歩は秋までお預け。
7年間、自宅の庭と隣にある広場を走り回っているふうたにとって、散歩は「元気の源」と言えるのですが、実はうさぎの飼い主の間では以前から賛否両論あるんです。
そこで今回は、この「うさぎの散歩」(通称うさんぽ)について、私の考えをお伝えしようと思います。
まず「うさんぽ」に対して賛否両論ある理由。
賛成派の意見としては、「運動不足やストレスの解消になる」というものが大多数を占める思います。
一方、反対派で最も多い意見は、「外は危険がいっぱい」ということ。
犬や猫、カラスなどの肉食動物はもちろん、ダニやノミといった害虫、車や自転車、食べたら害のある植物など...草食動物のうさぎにとって、外は脅威だらけと言っても過言ではありません。
では、なぜふうたは毎日のようにうさんぽへ行くのか。
その理由は、先代の愛兎こたろうの時に経験した「あること」がきっかけです。
私は以前、市街地のマンションに住んでいたのですが、ふうたとこたろうを公園へ連れて行ったのはたった1度きり。
その時、ノーリードで犬を散歩させている飼い主がいたので「2度とこの公園には連れて来ない」と決めました。
そして7年前に現在の家へ引っ越したのですが、当時10歳だったこたろうは、ケージから出してもほとんど動かない状態でした。
うさぎの平均寿命は10歳前後と言われているので、おじいちゃんだから仕方がない・・と心のどこかで決めつけていた私。
ポカポカ陽気と澄んだ空気
鳥のさえずりが聞こえていたある日、日向ぼっこでもしたら少し元気が出るのでは・・と考えた私は、庭にこたろうを出してあげました。
最初は、不思議そうに辺りを見渡していましたが突然すごい勢いで走り始めたのです。
こたろうが全力で走る姿を見たのは数年ぶりのことでした。
その時、私は確信しました。
外を散歩させてあげることで、こたろうのQOL(クオリティ・オブ・ライフ、生活の質)は飛躍的に向上すると。
それから、こたろうの体調がいい日は少しでも長く散歩へ連れて行くようになりました。
4年後、14歳で天寿を全うしましたが、「ご長寿うさぎ」になれた理由のひとつは頻繁に散歩へ行けたおかげだと信じています。
だから、こたろう亡き今もふうたとうさんぽを続けています。
後ろ足で立ち上がり、眩しそうに空を見つめる表情
夢中で土を掘り、ブンブンと前足を突き出して土を払う仕草
鼻をヒクヒク動かして美味しそうな野草を散策する姿
外でしか見れないイキイキした表情をこれまでいっぱい見てきました。
そして現在、ふうたは外へ行きたい時、私を玄関で待つようになりました。
そこまではっきり意思表示されたら、散歩させないわけにはいかない・・ですよね(笑)
最後に・・
私はうさぎと散歩をしていますが、他の方に推奨はいたしません。
ここまで書いてきたことと矛盾している・・と思われるでしょうが、100%安全な外の環境など、そう簡単には無いでしょうし、想定外のことが起こる可能性もゼロではありません。
ふうたやこたろうのように、すぐ馴染める子もいれば緊張して身動きが取れず、ストレスを溜める子やパニックになる子もいると思います。
名前を呼んだら来てくれる、すぐに抱っこできるなどある程度の信頼関係が出来ていないと、緊急時の対処に困る場面が出てくると思います。
何かトラブルが起きてからでは遅いので、飼い主は全責任を背負う覚悟が必要です。
「散歩に適した環境」
「愛兎との信頼関係」
「すべてを背負う覚悟」
うさんぽできる条件は、この3つが揃っていないと不可能だと私は考えています。
うさぎを飼われているすべての飼い主さまへ、今回の話が少しでも参考になれば幸いです。
ふうたの飼い主
※ふうたは幼い頃に独自のトレーニングをしたのでノーリードでの散歩が可能です。
私たちの環境だからこそできることですので絶対に真似しないでくださいね!
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