「世界一幸せになるんだよ、ばあば」隣の布団に寝る孫の言葉に、幸せをかみしめた53歳の私

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:イエロー
性別:女
年齢:53
プロフィール:2019年の大晦日は生涯忘れることはないでしょう。

「世界一幸せになるんだよ、ばあば」隣の布団に寝る孫の言葉に、幸せをかみしめた53歳の私 31.jpg

私には同居している孫がいます。

普段はママと一緒に眠るのですが、「週末や休みの前日になると私の部屋で眠る」のが習慣になっています。

いつからそうなったかは、うろ覚えなのですが、たしか孫がまだ幼いころ...2~3歳くらいからだと思います。

確か、娘が風邪を引いたとか、娘が仕事の出張だとか、なにかの理由で孫を私の部屋で眠らせることになり、それがいつしか習慣化したように思います。

そうして当時まだ幼かった孫がとても楽しそうに「ばーばの部屋で寝る、ばーばの部屋で寝る」と言っていたのも、理由の一つになっています。

そんな孫ももう小学校の中学年。

そろそろ「自分の部屋で寝る」そんな風にいうのカナ...なんて思っているのですが、今だ週末ごとに枕を持って私の部屋にやってきます。

そんな孫は、やっぱり可愛くて仕方ない。

私もこの日がとても楽しみなのです。

とはいえ、特別な日は親子で一緒に寝たほうがいいのカナ、とも思います。

だから、「大晦日はどうする?」なんて聞いてみたら、「ばあばの部屋で寝る!」と張り切っていました。

それってママは大丈夫? 

そう思い、それとなく聞いてみたら.

「いいよいいよ。私はゆっくり眠りたいから全然オッケー!」

むしろ嬉しそう。

娘は多分疲れがたまっているのでしょう。

なにせ接客業についていて、お正月休みもほとんどありませんから。

なので、長期休暇を取っている私に託したのでしょう。

それならまあ問題なし...カナ? 

ということで、大晦日も孫は私の所で寝ることに決まりました。

大晦日ですので、いつもよりもちょっと夜更かしします。

これには孫も大はしゃぎ。

「もうすぐ新年だね~」

「除夜の鐘だね~」

なんて話していると、そろそろ深夜。

さすがに寝かせようと、一緒にお布団に入りました。

実は私たち、いつもこの後がちょっと長いのです。

お布団の中で本を読んだり、一日の出来事を話し合ったり。

そして、いよいよ眠くなったなというタイミングで電気を消して目を閉じるのです。

そして「大好きだよ。お休みなさい」と声をかける私。

常日頃、愛情は言葉でも伝えたいと思い実践しているのです。

それにこたえるように、「おやすみ。大好き」とそう言って孫が眠りにつく......。

これが私たちのいつもの週末の光景なのです。

しかし、この日はちょっと違っていました。

「世界で一番幸せになるんだよ、ばあば。いつもがんばってくれてありがとう」

なんと孫は私に向かいそう言ってにっこり微笑みました。

「ありがとね。でもどうしたの? びっくりしちゃった」

「ばあばがいっつも頑張ってくれてるのわかってる。

お迎え、ご飯、お掃除、お洗濯......いっぱい遊んでくれるし。

だから世界一幸せなおばあちゃんでいてほしいんだ」

孫はそう言ってくれました。

もう、私にはその言葉で十分。

きっと私はあなたの言う通り「世界で一番幸せなおばあちゃん」だよ。

そんな風に心の中でつぶやきながら、世界一幸せな眠りの時間を迎えたのでした。

これが私の2019年大晦日の出来事。

新しい年に向けて、優しい孫がいる幸せを噛み締めた出来事でした。

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