<この体験記を書いた人>
ペンネーム:みかん
性別:女
年齢:43
プロフィール:のんびり働ける職場が一番ですね。
近所の薬局を通るたびに思い出す出来事があります。
それは今から6年前のこと。
子供が小学校から帰ってくる時には家にいたいと思い、短時間でもOKで時間の融通が効くパート先を探し、近所の薬局で働くことにしました。
しかし、すぐに後悔しました。
まずは店長がありえない人でした。
「間違ったら給料から天引きするからな」
「よく考えろよ、何のための頭だよ」
高圧的な態度で脅してきたり、パワハラ発言を言ってきたりするのが日常茶飯事です。
恐らく50代半ばぐらいだったと思うのですが、髪の毛はベトベトで肌もガサガサ、いつもタバコの匂いをさせ、シャツはヨレヨレ。
いいところが一つも見つけられないような人でした。
そして、そんな店長を気に食わないパート集団はいつも店長の陰口で盛り上がっていました。
パートさん1人1人はみんな気さくで良い方たちなのです。
しかし集まって陰口を話し出すと「あのハゲ」と罵ったり「事故に遭えばいいのに」と笑って言ったりしていて「怖いな」と感じることが多かったです。
また、パート集団は陰口を話してばかりいるので、黙々と作業をする私に、仕事を押し付けてきくることもありました。
そのせいで私は休みの日に商品の在庫を数えに行ったり、発注の確認をしに行ったりと散々な思いをしました。
さて、そんなパート集団が時給20円アップのために店長に抗議をすることになりました。
こんなに一生懸命働いているのに、こんなに給料が安いのはありえないということでした。
私はどちらかといえばケチな人間です。
なので、20円の有難みはとても分かります。
しかし、20円アップのために店長に関わって面倒な事になるのが嫌だったので、抗議に誘われましたがやんわりとお断りしたのですが、嫌味の矛先が私に...。
「旦那の稼ぎがいいのね」
「親が金持ちなのかしら?」
集団から外れた行動をすると、こんなことまで言われるのか...と悲しい気持ちになりました。
話を戻して、パート集団から20円アップの抗議された店長は、そんなパート集団を鼻で笑い「変わりはいくらでもいるからやめたければどうぞ」と言い放ちました。
パート集団はヒステリックに怒りまくり、薬局は殺伐とした雰囲気になっていました。
結局、もうこの職場で働き続けるのは無理だと思い、半年ほどで退職しました。
店長VSパート集団の「20円問題」は、結局エリアマネージャーまで話が行き、店長が折れて時給アップに繋がったそうです。
退社後、1人のパートさんから意気揚々と「20円勝ち取ったよー!」と絵文字付きで報告メールが来ました。
求人広告の笑顔と文章に騙された...と今でもその店舗の近くを通るたびに思います。
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