<この体験記を書いた人>
ペンネーム:れもん
性別:女
年齢:45
プロフィール:2人の息子を持つシングルマザー。近年は、もっぱら家庭菜園、体調不良の話でもちきりです。
やんちゃだった私の長男(18歳)が無事内定を貰い、晴れて今年4月に入社式を終えることができました。
そして現在次男は14歳。来年は受験を控えています。
中学2年生にもなると、周囲では塾へ通っている子がグッと増えた気がしています。
学校から持ち帰ってくる保護者あての手紙も、進路についてのお知らせが多くなりました。
そしてついこの間、三者面談を行う上での事前アンケートの提出が求められました。
用紙に記入するには、次男との相談、本人の意思を確認しながら書き進める必要があります。
そこで、将来の夢から逆算して高校を決めるよう促すため、まずは本人の夢を久しぶりに聞くこととなりました。
これまでも将来就きたい職業について、何度か本人に聞いたことがありました。
しかしながら、毎回うやむやのまま、これといった答えが貰えない状態が続いていました。
今回は、いよいよ次男の意思をはっきりと確認しなければなりません。
そんなわけで、私はもう一度次男に
「将来どんな仕事に就きたいか、決まった?」
と、問いかけました。
すると次男から驚きの答えが返ってきました。
「...ユーチューバー...」
うつむきながら、小さな声でそう言ったのです。
なるほど...これが、彼の正直な夢(の職業)。
あまり高校選びには関係がなさそうです。
やりたいジャンルはゲーム実況系。
確かに次男は大のゲーム好きではありますが、私の見解では殆どの男子はゲーム好きかと。
彼の人生なので、真向から否定するつもりはありません。
そしてあることを思い出しました。
「ひと様に迷惑さえかけなければ、生きたいように生きて、何事にもチャレンジするといいよ。今のうちからなら何にでもなれるよ! 夢があるなら、なんでも応援するよ!」
私は数週間前、次男に対してこのように言っていたのです。
嘘をついたつもりはありませんが、すぐさま発言を撤回したくなりました。
本人の意思を尊重したいのは山々です。
とはいえ母親としては、彼の夢を100パーセント肯定的に応援できる自信がありません。
将来なりたい職業がユーチューバーとは、本当に時代の変化を感じます。
私は昭和の人間なので、考えや感覚が追い付いていないだけなのでしょうか。
確かに、コロナウイルスの影響を受けて、社会が大きく変わったことは否めません。
それでも私自身は、高校を卒業したら、進学するか、就職出来たらいいと思ってしまうのです。
もちろん、フリーランスで活躍している方々も多くおられるとは思います。
でも、まずは社会でもまれ、様々な事を経験してから個人で働く方が良いという考えです。
ましてやユーチューバーなら、いきなり本業にはせず、まずは副業で挑戦してみることも可能なはずですし...。
次男とはもう少し踏み込んだ話し合いが必要ですね。
本人の意思は尊重しつつ、何とか良い方向へ導きたいです。
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