<この体験記を書いた人>
ペンネーム:みけ
性別:女
年齢:51
プロフィール:両親と同じ敷地に住む自営業の51歳。
80歳になる父は「試しに買ってみる」「比較して買う」ことが出来ない性格です。
高額な買い物はしなくなりましたが、チリも積もれば何とやらで、「どれだけうちにお金があると思ってんのよ!」と言いたくなる買い方をするのです。
例えば、植木の消毒液でいいのがあると聞きつけると一つ買って試すのではなく、「この木なら5つ必要」とまとめ買いしてしまいます。
それでちゃんと5つを使い切って植木のメンテナンスをしてくれれば文句はないのですが、使い切る事はほぼありません。
植木に合わなかったのか、面倒くさくなったのか、理由を聞いても無視です。
更に、余った物を処分してくれないので、作業場には残骸がゴロゴロしている有様。
庭の維持などにかかる費用は私持ちだし、作業場も私が片付ける事になります。
それで腹が立っていた私は、買い物に行った時に箒を何本買うかで口論になりました。
2本買うと言い出した父に、私は1本でいいと反論したのです。
「2本買って庭の手前と奥に置いておけば便利だから」
「お父さん、そんなにマメに掃除しないでしょ。それほど広い庭じゃないし」
「孫が庭遊びで箒を使っているから」
「今あるので十分遊べる。すぐに箒で遊ばない年になるから」
「箒1本なんて恥ずかしくて買えねぇ」
「意味が分からない。恥ずかしくも何ともない。私が買ってくる」
売り場でやり合いました。
お恥ずかしい話ですが、父に買い物の意識を変えて欲しかったのです。
でも父は一歩も引かずキレだしたので、その時は仕方なく2本買って帰りました。
その後しばらく様子を見ていたのですが、案の定、2本どころか1本ですらほとんど使われていません。
ほら見ろ! 鬼の首を取ったような勢いで「2本買う必要はなかったでしょ?」と詰め寄りました。
しかし、追い詰められたかに思えた父は「使ってるよ」と、シレっと言って立ち去ったのです。
その後ろ姿を睨みながら、父は、買う行為そのものが楽しいのと、見栄っ張りなのだろうと思いました。
しかし、そうくるなら...私はその日以来、父と口論になっても絶対に1つしか買わないようにしました。
すると父は、断れない義姉や深追いしない母に言いつけて買ってこさせるようになったのです。
車の運転をやめた父は自分では買い物には行けません。
義姉と母は寡黙な父が買ってきて欲しい理由を言わないのは当たり前と思っているので、二つ返事で買ってきてくれます。
もちろん、お金を清算するのは私。
これじゃ、元の木阿弥です。
かと言って2人に「父の買い物は受けないで」とは言えずに、次の作戦を考えつつモヤモヤしています。
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