<この体験記を書いた人>
ペンネーム:さくらみちこ
性別:54
年齢:女
プロフィール:50代を目前にして体力の限界を思い知らされました。
今から10年ほど前、2010年に上の孫が生まれ、これを機に自宅近くの森林公園に向かうことが増えました。
我が家には庭がありません。
それでも何とか孫たちには広い場所でゆっくりと過ごさせてやりたいと考え、山の中にある森林公園に向かうことにしたのです。
目的の場所は山頂付近にある広場。
豊かな自然に囲まれたその場所では、お弁当を食べたり、遊んだり、疲れたらごろんと寝転がってゆったり過ごすこともできますので、家族全員のお気に入りの場所になりました。
そんなわけで、その場所は我が家の定番になり、多いときには月に数回程度向かっていました。
これを始めた当初、孫はまだ0歳児。
抱っこヒモで孫を抱きかかえ、坂道をぐんぐん歩いて登ります。
その後は広場での時間を存分に楽しみ園内をあちらこちら移動して、孫にキレイなお花を見せて回っていました。
それでも特に問題なし。
帰宅後はちょっとした休憩さえ挟めば、いつも通りの生活に戻っていました。
1年ほど後、孫が歩くようになってからは、手を繋いだり、時には走り出す孫を追いかけながら広場に登り休憩していました。
これは少々息切れしますがさほど問題なし。
園内の散策を楽しむ余裕すらありましたし、帰宅後の生活も特に影響はありませんでした。
そんな生活が5年ほど続いた後、突如として体に変化を感じるようになったのです。
この時の私の年齢は50歳の一歩手前、きっと体力が過渡期を迎えていたのでしょう。
いつもの坂道を意気揚々と登っていたら、半分も行かない内に足がドーンと重たくなり、「あれれ? ここの坂道こんなにしんどかったっけ?」と思い始めたのです。
そうなると、なかなか足が前に進みません。
それでも張り切って登る孫を追いかけながら何とか踏ん張るのですが、それにも限界が。
「ちょっと待って~」と声をかけながら、「広場ってこんなに遠かった?」と心でつぶやくのです。
ほどなくベンチを見つけて「ばあば、ちょっと休憩ね」なんていいながら重たい足を休ませます。
暫くして再び広場を目指しますが足はやっぱり重かった!
それは動きにくさをハッキリと感じるほどでした。
「ついこの前までは、楽々登って、散策だって楽しんでいたのに...」
そんなことを考えながら何とか目的地に到着しました。
そこで暫く休憩して体を休ませます。
しかし、散策する元気は出てきません。
孫たちはママに任せ、私はひたすら休憩です。
なにせ、この後この重たい足で家まで帰らなくてはいけないのですから。
「足が...重たい...」なんて思いながらも、なんとか無事に帰宅しました。
それで終わりのはずだったのですが、どんなに休憩をしても、どうにもこうにも体が動いてくれないのです。
だるくて重くて。
そんな状態でこなす家事の辛いと辛いこと。
果ては最低限の家事だけこなし、夕飯作りはギブアップ、高くつきましたがデリバリーで夕飯を済ませることにしたのです。
懲りない私は「あの日はたまたまだったのかな~」なんて能天気な期待を込め、再度森林公園に向かったのですが大差なし。
やっぱり足も体も重くて重くて仕方ありませんでした。
何回かは抵抗をみせつつも「これが私の今の体なのね...」とあっさり受け入れることに。
そんな訳で、今森林公園に向かうのは穏やかな季節の春と秋だけ。
荷物は少な目に、散策は短時間で、山頂は目指さない、夕飯はデリバリーでOKなど、体の変化に従うように楽しんでいます。
もう若くないんだから、無理は禁物。
そんな風に自分に言い聞かせながら。
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