結婚前も後もギャンブルで借金を重ねる旦那。発覚後、土下座して泣いて謝るも嘘に嘘を重ねていて...

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:aozora
性別:女
年齢:42
プロフィール:主婦です。娘(14歳)と息子(11歳)の母です。10年前に元旦那の借金が原因で離婚しました。

結婚前も後もギャンブルで借金を重ねる旦那。発覚後、土下座して泣いて謝るも嘘に嘘を重ねていて... 11.jpg

私(42歳)が10年前に離婚した当時、元夫は32歳、娘は4歳、息子はまだ0歳でした。

娘も可愛い盛りで2人目を妊娠し、私は幸せでいっぱいでした。

しかし、出産後1カ月で地獄に突き落とされたのです。

ある日、私の実家からもらった出産祝いの10万円がなくなりました。

テレビの上に置いていた両親からの出産祝い、目につく場所なのでなくなった事にはすぐ気が付きました。

旦那には「窓のカギを開けているから空き巣に入られたんだ!」と私の不用心を叱られ、警察を呼んで現場検証までして大騒ぎ。

その後、「ちょっと出てくる」と言って出かけていった旦那は、深夜0時を過ぎても帰らず、携帯もつながりません。

旦那が帰ってきたのは、なんと1週間後。

義父とともに現れて、出産祝いの10万円を借金の返済に充てたと白状しました。

その時の私は、血の気が引いたのか頭に血が上ったのか...。

手が震え、声も震え、湧きあがった怒りが言葉になっていたかどうかも分かりません。

頭も気持ちも整理できないのに、不思議と娘を保育園に迎えに行かなければと時計を見たことを覚えています。

次の日から私の両親も含めて何度も話し合いをしました。

私の父が冷静でいてくれたおかげで、旦那と義父の話は矛盾点が多いことに気づきました。

そして、少額だと言っていた結婚前の借金が300万円程はあったこと、そして結婚後もギャンブルが止められず、義父からお金を借りることもあったと判明したのです。

嘘に嘘を重ねる旦那と義父、泣いて謝る姿も土下座も私の心にはまったく響きません。

むしろ、気持ち悪いとを感じていました。

しかし、娘は「パパいつ帰ってくるの?」「パパに会いたい」と泣き、私が片づけた旦那の枕を元に戻して顔をうずめている姿に胸が傷みました。

わんわん泣く娘を「ごめんね」と抱きしめながら、寝かしつける日も何日もありました。

「子供には父親が必要だから、一回許してあげたらどう?」

私の母は孫が心配なあまりにそう言ったことがありますが、私は絶対に許せませんでした。

「悪いのはアイツなのに! なんで私が罪悪感を抱かないといけないの! なんでなんで!」

悔しくて泣きながら反論しました。

ある日、突然夜にやってきた旦那を追い返そうとする私を、娘がとりなします。

「も~う、パパ謝ってるんだからママ『いいよー』って言って~。ね? ね?」

おどけた様子で言う娘を見て、私は泣き出してしまいました。

その後、娘から父親を奪うという決断ができなかった私は、約3カ月後、旦那が家に帰ってくることを許しました。

しかし、その日から食べることができなくなり、怒りが沸くと嘔吐する状態が続き、自分がおかしくなりそうな日々でした。

そしてある日、自分に問いかけたのです。

「生まれたばかりだった息子、この子の成長をちゃんと見てる? 大きくなった子供があなたのために離婚しなかったなんて言われたら嬉しいと思う?」

私は、子供のせいにして後悔しないように、子供のために強い母になるんだと心を決め、離婚を決意しました。

幼い娘は嫌がりましたが、なんとか分かってもらうことができ、無事に離婚は成立しました。

決断してからは、精一杯毎日を子供達と楽しく過ごすんだという気持ちがずっとずっと私を支えています。

息子が4歳頃、保育園のお迎えに行った時のことです。

その時、子供達が先生から「ママのどこが好き?」と聞かれて順番に答えていました。

毎日忙しく特別な事ができない私は、順番が来ても黙っている息子を見て恥ずかしさがこみ上げましたが、息子は少し遅れて言ってくれました。

「ママの全部が好きだから、好きな所はわかりません」

息子のこの言葉を聞いて、涙があふれだしてしまいました。

そんな私ですが、3年前に職場の同僚と再婚しました。

今は、別れた旦那がいなかったら子供達にも出会えなかったので、一度目の結婚が間違いだったと思う気持ちも消えてしまいました。

家族みんなで笑う毎日は、とても幸せです。

関連の体験記:離婚して出戻った姉。70歳の母に3人の子供の世話をさせ、自分は漫画を読みふけり...
関連の体験記:気づいてしまった...中学校の給食室で働いていた私が目撃した、栄養士の「ある行為とその顛末」
関連の体験記:「少しだけど使って」コロナ禍の中、我が家に「ある届け物」をしに来てくれた義母の愛情

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
記事に使用している画像はイメージです。
 

この記事に関連する「みなさんの体験記」のキーワード

PAGE TOP