うちは狭いマンションだし...75歳で仕事を辞め「寂しい」と漏らす「一人暮らしの義母」問題

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:1日10000歩
性別:女
年齢:52
プロフィール:1日10000歩歩くのを目標にがんばっています!

うちは狭いマンションだし...75歳で仕事を辞め「寂しい」と漏らす「一人暮らしの義母」問題 10.jpg

義母は75歳です。

10年ほど前に義父が亡くなり、以来我が家から車で1時間ほど離れたところでひとり暮らしています。

夫はひとりっ子なので、義父の死の直後、義母の暮らし方について案じていましたが、気丈な義母は、夫に特に何かを求めることもなく月日が経ちました。

当時はもちろんのこと、75歳になるまで現役でバリバリ働いていた義母です。

義父が亡くなったからと言って、仕事を辞めてまで私たちと一緒に住むことは頭になかったようなのです。

75歳になり、体力の衰えを感じ始めた義母はついに仕事を辞めることを決意しました。

「時間に縛られなくて清々している。いつ起きていつ寝てもいい生活は気楽ね」

初めの数日はそんな風に電話で言っていました。

ところが、それからひと月も経たないうちに「寂しい」と漏らすようになってきたのです。

「何もすることがない」

「何もする気になれない」

「これからどうやって生きていったらいいのか」

無気力なマイナスワードがポツポツと出てきます。

「今日、昔のお友達と数十年ぶりに会って来た」

「新しい靴を買った」

そうかと思えば嬉しそうに言ってくることがあります。

私たち家族が泊まりに行って「久しぶりに大勢で食べてご飯が美味しい」と喜んでくれたりもするのですが、その反動で帰った後は余計寂しくなるようです。

私や夫が仕事の週末、息子だけでも行かせたりもするのですが、それもいる間は嬉しいけれど、帰った後もっと寂しくなるから来なくていい、と言います。

けれど行かないとやはり「寂しい」と電話をしてくるのです。

以前犬を飼っていたのですが、高齢で亡くなってから数年が経ちます。

また飼ってみたら? と勧めたこともあります。

「自分が後何年生きられるのかもわからないのに子犬を飼うのは怖い」

その気持ちはなんとなく分かります。

それならばもう少し年を取った保護犬はどうかと言うと、「犬が死んだ時のことを考えると余計寂しくなる」と取り合いません。

夫は義母をうちの家に呼び寄せることも考えていますが、狭いマンションです。

田舎の一戸建てで長年暮らしてきた義母が、マンション暮らしに耐えられるのか疑問です。

何より、自分勝手なのは十分承知しているのですが、息子ももうすぐ大学生になり、ようやく子育てがひと段落したばかりの今、義母との暮らしは私自身も実感がわかないのです。

介護が必要になったのならともかく、まだまだ元気な義母と毎日同じ家で顔を合わせることは、お互いストレスでしかないのでは、と思います。

現在義母の住む家に私たちが移り住むことも、通勤を考えると現実的ではなく、どうすればいいのか途方にくれています。

今しばらくは、義母の気が紛れるように遊びに行ったり、電話をかけたりすることくらいしかすべがありません。

あまりにも悩ましい問題に、同じような問題を抱える友人と話をしては、ため息しか出ない今日この頃なのです。

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