<この体験記を書いた人>
ペンネーム:kou
性別:男
年齢:52
プロフィール:家族を大事に、そして笑顔のある家にしたい。
2015年に働いていた会社でのお話しです。
私は大口の案件を受け持ち、納期ギリギリのスケジュールで作業をしていました。
ですが、主任が担当していた私より2日ほど納品日が早い案件が、このままで間に合わないことが発覚しました。
部長から私が自分の案件を止めて主任の業務を優先するよう指示があり、手伝うことになりました。
しかしその結果、今度は私の案件が間に合わなくなり、遅れながらもなんとか納品したものの、両方の案件でミスが発覚、クレームにつながりました。
その後2週間、24時間体制でクレーム処理をすることになりました。
毎朝全体朝礼(打合せ)があるのですが、統括部長は毎日みんなの前で私を怒鳴りつけました。
「会社を辞めちまえ」
「死ね」
「サービス残業しろ」
「タイムカードを押さないでやれ」
今では、いえ当時でも絶対に許されない発言ですよね。
ですが当時の私は自分の責任だと思い受け止めていました。
これが2週間程続くと、毎日会社に行くのが「やだ」「怖い」など憂鬱な気持ちになってしまいました。
出勤途中に電車のホームで「もう死のうかな?」と思うようになり、妻に連絡して相談し、駅まで迎えに来てもらうほどの状態でした。
私はただ事ではない、と判断した妻にそのまま病院に連れていかれ、鬱病と診断され休職しました。
そして一年後の2016年に復帰することになったのですが、復帰1日目で統括部長と会うなり、睨まれ、無視されました。
挨拶も出来ませんでした。
人事部にも相談しましたが、返ってきたのは期待とは程遠い内容でした。
「弁護士を付けてパワハラで訴えても良いですか?」
そう言ってもそれは困る、やめてほしいというだけ。
「では本人(統括部長)をどうにかしてくれ」
そう言っても統括部長が怖くて誰も何も言ってくれませんでした。
結局、私は会社を辞めて違う道に進みましたが、1人で外に出るだけでも恐怖や不安を感じていました。
少しずつ出歩くなど心のリハビリを重ね、社会復帰まで約半年ほど掛かりました。
この統括部長、その役職に就く前は営業部所属だったそうです。
社長、上司や親会社の方には、気に入られようとひたすらゴマをすり、下の人を顎で使うという「嫌な上司」の見本のような人でした。
その日の気分で態度が変わるので、毎日彼の顔色を伺いながら仕事をしていたのです。
私たちも出来るだけ「近寄らない」「関わらない」ように意識をしていたのですが、ターゲットにされるとどうしようもありませんでした。
私が退職した後も他の社員に向かって朝礼でのパワハラを続けていたそうで、私が辞めた一年後(2017年)には、私以外にも合計4名が辞めたと聞きました。
このような上司がいる会社は未だにあると思いますが、本当なら許されないことだと思います。
もし、私のようにパワハラに苦しんでいる人がいるなら、ぜひ聞いてください。
自分に非が無いのであれば、1人で悩まず慎重に誰かに相談してください。
そして、1人で対応するのが無理だと感じたら、社内、社外を問わず周囲に助けを求めて大勢で対処をされるといいと思います。
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