<この体験記を書いた人>
ペンネーム:しらたま
性別:女
年齢:45
プロフィール:夏の間、気をつけていたのに日焼けして、ファンデーションの色が合わなくなってしまいました。美白しなければ!
私は45歳。
一つ年下の夫と、10代の娘との3人暮らしです。
私には趣味の語学教室で知り合った女性の友人がいます。
彼女はいわゆる玉の輿に乗った女性。
会社経営をしているご主人との間に一人息子がいて、彼女自身は趣味の延長でエステティシャンとして働く悠々自適の生活です。
立ち居振る舞いから育ちの良さが感じられ、いつも穏やかでユーモアのセンスも抜群の彼女は、誰からも好かれる女性です。
誰もがうらやむ暮らしをしている彼女。
しかし...ひとつだけモヤモヤする点があります。
実は彼女は、ある占い師にハマっています。
人生の全てを委ねていると言っても過言ではありません。
何から何まで、ことあるごとにその占い師に相談してからではないと決められないのです。
例えば、休日の過ごし方一つとっても、信頼している占い師に相談してからではなくては決めようとしません。
先日、そのことを知っていた私でさえ、驚いてしまうことがありました。
ある休日の午後、彼女の自宅に招かれてのんびりとおしゃべりを楽しんでいた時のことです。
子育てについて話をしていて、彼女が「実はすぐにでも2人目の出産を希望している」というのです。
私が、近いうちにそうなるといいねと答えると、彼女は突然携帯電話を手にしました。
そして「ちょっと待っててね」と言って、その場で占い師に電話をし始めました。
少し離れたところで、何やら話し込む彼女。
数分間話して通話を終えた彼女は、戻ってきて晴れやかにこう言ったのです。
「今は妊娠するとよくない星まわりみたいだから、年明けまで待つことにするね!」
私が驚いたのは、彼女自身は妊娠出産を希望しているのに、占い師の「今はだめ」という助言を、全く疑うことなくすんなりと受け入れたことです。
家族のことなのに、夫ではない人に相談することも疑問でした。
信頼できる相談相手がいるというのは、もちろん喜ぶべきことだとは思います。
しかし、まるで自分の意見がないかのように占い師の意見に従い、盲信しているとも取れる行動に、私は改めて驚いてしまったのです。
彼女がいつ、どのようなきっかけでその占い師に傾倒するようになったのかについては、私はいまだに尋ねることができずにいます。
今後、まだ小さな彼女の息子が成長していく段階の悩みも、今のままだと彼女はきっと占い師に相談していくでしょう。
子供の人生に関する問題も「占い」というものにしたがって決定することは、今の彼女にとっては当たり前の選択なのかもしれません。
しかし友人という立場からすると、なんとも複雑な気持ちになってしまう出来事でした。
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