<この体験記を書いた人>
ペンネーム:おこめ
性別:女
年齢:45
プロフィール:夫・子供二人・パートタイマー主婦。
14歳の娘が脱毛サロンに通いたいと言い始め、昔の話を思い出しました。
5年前、私は最寄り駅の脱毛サロンに通いだしました。
ややお高いプランでしたが、当時はフルで働いていたので自分へのご褒美と思って契約をしました。
お店を出たところで偶然ママ友のK子に会いました。
親しい間柄ではなかったので挨拶しただけですが、後日、学校の行事でK子から「ねー! このあいだサロン・ド・Kから出てきたでしょ?」と声をかけられました。
サロン・ド・Kとは私が通っている脱毛サロンです。
「私も脱毛したいの。いくらか教えて!」とK。
隠すことではないので教えてあげました。
「ちょっと高いのね! でも通い放題だし、美顔もあっていいわよね!」
K子はノリノリでした。
それから数週間後、行事で学校に行くと他のママさんから突然言われたのです。
「サロン・ド・K通ってるんでしょ? あそこ高いんだってね! さすがフルで働くママさんは違うわね」
そんなに話したことがない人でした。
他のママさんも知っているようでモヤモヤしました。
いったい何人に言ってるんだろうと。
その後2カ月、会社の繁忙期でPTAの集まりに行けない日が続いてしまい、久々にPTAの集まりでK子に会いました。
「あら~、今日は残業大丈夫なの? 脱毛には行くのに?」
明らかに感じの悪い言い方。
一瞬どういう意味で言われたのか分かりませんでしたが、嫌味を言ったんだなと理解しました。
教室に入ると他の人からも嫌な視線を感じました。
会議が始まり一通り終わると、「何か質問などありますか?」という議長の声に「はい!」と手を上げたK子。
「プライベートは優先するのに、PTAには欠席する人がいます」
もしかして私? 私は残業で欠席しただけです。
「では、そういう事がないように今後皆さん気を付けてください」
議長が会議を終わらせようとすると、またK子が口を開きました。
「その人には皆さんの前で理由を言ってもらったほうがいいと思います。〇〇さん(私)意見を言ってください!」
真っ向勝負に出てきました。
K子は「ね?」と仲良しママ友と目を合わせ笑っていました。
私は顔が真っ赤だったと思います。
まさかの展開で驚いたし、悔しくて涙が出そうになりました。
「K子さんは誤解をしています。私が働いている業界は月末が忙しく残業をしてるんです! なので月末にある集まりを2回欠席しました!」
抑えようとしても声が大きくなります。
話しながら涙が出てきました。
K子さんが「泣かれちゃうとね~」とさらに揚げ足を取った時です。
隣のクラスのMさんがさっと立ち上がり、話し出しました。
「私も同じ業界で、私も残業で欠席しています。繁忙期で帰りたくても帰れないんですよね。会社は違うけど、私が証明できますよ。欠席されたことを文句言うなら、私や他にも欠席した人いましたよね? 全員に対して文句を言ってください! 脱毛? 何の話? くだらない!」
K子さんに啖呵を切ってくれました。
涙が止まりませんでした。
すると「うちの主人も同じ業界ですけど、月末は遅いですよ」というママさんもいました。
K子はタジタジ、他の仲良しママ達は下を向き...。
あとから聞いたら、私が学校に来る前にみんなの前で私が脱毛には通ってるのに、集まりには来ないと言いふらしていたそうです。
そして、私の発言で仕事内容が同じだと知ったMさんは、黙っていられず助け舟を出してくれたとのこと。
その日から同じような騒動を起こされることはありませんでしたが、K子のような人間がいること、また、プライベートなことや金銭的なことは、親しくない相手には話すべきではないと痛感しました。
ただ、この時声を上げてくれた2人とは仲良くなり、子供達が学校が離れて5年経った今でも信頼しています。
このことだけはK子に感謝です。
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