<この体験記を書いた人>
ペンネーム:れもん
性別:女
年齢:45
プロフィール:2人の息子を持つシングルマザー。近年は、もっぱら家庭菜園、体調不良の話で持ちきりです。
同居している実母(71歳)は、昔から太陽のように明るく、とてもエネルギッシュです。
家族の誰かが落ち込んだ時など、今までどれだけその明るいキャラクターに救われてきたか分かりません。
そんな母とは反対に、私の実父(78歳)はとても口下手。
普段は些細な事で口喧嘩ばかりしている両親ですが、親戚や地域の集まりでは、父は母に頼りきり。
病院へ行く時も父は1人では出向こうとせず、殆どの場合、母に同行してもらっています。
母は昔から大のテレビ好きです。
ずっと仕事をやってきた人なので、夜のドラマを楽しみすること自体は、気晴らしにもなるでしょうし、良いと思うのです。
でも、寝起きからかん高い声で浴びせられる芸能ネタ。
これだけはちょっぴりカンベンしてほしいのです。
思い起こせば私が中学生の頃には、既にそれは始まっていました。
当時は反抗期なこともあり、今よりずっとストレスに感じていました。
朝起きたばかりですと、まだ頭がちゃんと起動していません。
できれば小鳥のさえずりで目を覚まし、ゆったりたとソファーに腰を掛け、雑誌でもパラパラめくりながらコーヒーをいただく。
そしてブラインドの隙間から射し込む清々しい朝日を浴び、静かに脳がが冴えて行く...これが、私の理想の目覚めスタイルです。
ところが現実の朝はそれとは真逆で騒音(芸能ネタを話す母の大声)で目が覚めます。
ましてや話している内容は私の嫌いな芸能ネタ。
母と違い、私には普段からテレビを見る習慣がありません。
個人的な思いとしては、テレビより本や他の動画をみている方が、よっぽど価値ある時間と捉えている方です。
もともと芸能人には興味が無いので、芸能人の不倫や結婚、スキャンダルなど、私にとってはどうでもいいことばかり。
大切な一日の始まりに、これらを半強制的に聞かされるつらさ、分かってくれる人もいますよね?
母に悪気が無いのは分かっています。
けれども、自分の気持ちを伝えないと、ずっとこの状況は変わらないし、ストレスをため込むのも良くありません。
そして、私なりにできるだけ母を傷つないよう配慮し、やんわりと伝えてみたところ、改善は...されずじまい。
今でも変わりなく、朝から芸能ネタ三昧です。
最近では私も年をとったのか心が成長したのか、そんな母を少しだけ、かわいらしく思える日があることに気が付きました。
朝から芸能ネタ...これはある意味で「平和だなぁ」と。
心のどこかで母はいつも元気で当たり前、と思っていた自分がいます。
それがずっと続くわけはないのにね。
だからこそ母が毎日明るくエネルギッシュでいてくれることにもっと感謝し、話の聞き手である、私自身の視点を変えていこうと思っています。
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