<この体験記を書いた人>
ペンネーム:みけ
性別:女
年齢:51
プロフィール:両親と同じ敷地内に住んでいる51歳の自営業。
78歳になる母に、密かにジェラシーを感じています。
両親とは同じ敷地内に住んでおり、私は敷地内の温室で猫を4匹飼っています。
野良猫がうちの敷地内で産み落とした、1歳にならない子猫たちです。
最初に見つけた時は「4匹も!」と驚きの方が先にたってしまい、里親サイトなどを利用して里子にだそうと思っていました。
しかし、やはり同じ敷地内に住んでいる兄弟の娘達(姪になります)が初めての動物に興味津々の様子を見て、気持ちが変わりました。
そもそも私は犬や猫やが大好きです。
可愛い子猫を見ているうちに離しがたくなり、姪たちをダシにして母に温室で飼うことを伝えました。
しかし、母は意外にも渋い顔。
理由は、「どうせ最後はお母さんが全部面倒見ることになるんでしょ」という事でした。
子供の頃、犬・猫を拾ってきては世話を母に押し付けてしまったことを言っているのです。
それを言われると弱いのですが、今は大人だし今度はちゃんと面倒見るからと半分押し切るような形で飼い始めました。
大喜びの姪たちと一緒にホームセンターでご飯や器を買い、温室に古いコタツ布団を持ち込むなどして、猫たちの環境作りからスタートです。
最初は人間を見ると逃げていた子猫達。
それでも定期的に現れるご飯で受け入れてもらえたのが伝わったのか、徐々に慣れてきました。
渋い顔だった母も、根は動物が好きで優しい人なので、いつの間にかすっかりメロメロ。
それは嬉しい事なのですが、反面困った事も出てきました。
「手を掛け過ぎる」のです。
手作りのご飯を食べたいだけあげてしまったり、それぞれにベッド代わりのカゴを作ってあげたりするのです。
母は朝が早いので、私が朝ご飯をあげに行くと食べ終わっているし、仕事で留守の間におやつもせっせと食べさせています。
今では私よりも市販のおやつの銘柄を知っているほど。
また、籐製の鉢(プランター)カバーを利用して作ったカゴは、中にちゃんとタオルや古セーターなどを入れて、来るべき冬に備えられています。
園芸が趣味の一つの母には、温室はもう一つの自分の部屋。
そこでウロチョロしている子猫たちを構ってしまうのは自然なのでしょうが、もう、誰が飼い主か分かりません。
「ご飯は時間を決めてあげているし、何かするなら相談して」
そう母に頼むのですが、調子のいい返事だけが返ってきます。
「一応外で飼うのだから厳しさもなくてはいけないだろう」
など、いろいろ考えて、私も可愛がりたいのを我慢しているのに!
このままでは母に子猫達を取られてしまいそうな気がしてモヤモヤしています。
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