<この体験記を書いた人>
ペンネーム:濃姫
性別:女
年齢:43
プロフィール:会社員の夫と高校生、中学生の子供2人の4人家族。夫の実家の食堂を手伝っている主婦。
我が家には高校2年生の娘と中学3年生の息子がいます。
娘と息子は小さい頃から犬を飼いたがっていたのですが、半同居をしている義父(70歳)と義母(67歳)が1階で飲食店を営んでいるため、子供達にはペットは我慢させていました。
しかし、娘は高校生、息子も中学生になり、2人とも自分達で面倒が見られる年齢になったので、室内で飼える小型犬を飼うことにしました。
夫(46歳)は犬を飼うことには反対だったのですが、私が費用は全部出すし、「あなたは面倒見なくていいから」と、半ば強引に準備を進めました。
そして、可愛いポメラニアンの仔犬と出逢いました。
ぬいぐるみのように愛くるしい新しい家族に、あっという間に虜になった私たち。
特にメロメロになったのが...当初は飼うことに反対した夫です。
最初のうちは反対をしていたからか気まずかったようで、私たちの前では知らんぷりをしていました。
でも、そのうち会社から帰ってくると...ずっと犬の側にいるようになったのです。
以前は会社の帰りに飲んで帰ってくることが多かったのですが、犬が来てから接待以外は真っすぐ帰って来るようになりました。
そして、帰宅後は...子供達から「パパがいつも犬を独占していてウザイんだけど」と文句が出るほど、犬にべったりなんです。
しかも「可愛がる」を通り越し、「過保護に溺愛」というレベル。
子供達が犬と遊んでいると「危ない! 怪我させるようなじゃれ合い方はやめろ」と怒鳴ったり、自分が犬を独占できないと不機嫌になるので、私はいつも夫の顔色を伺うようになりました。
極めつけは、夫の誕生日が日曜日だったから、たまには家族で外食をしようと、サプライズでレストランを予約していた時のことです。
「犬を独りぼっちにさせるのは、可哀想だから俺は行かない」
もう少しで出かけるという時に、そんなことを言い出したんです。
予約のキャンセルは出来ないからと説得して一緒に行きましたが、夫は早く家に帰りたい様子で、会話もなく出てきた食事を黙々と食べ、雰囲気最悪の誕生日でした。
子供達はこの日から夫を見る目が冷ややかになっていきました。
その後、犬も一緒に食べられるレストランやショッピングモールなどは、大喜びで張り切って行くようになったのですが、子供達の犬への接し方が気にくわないようで、子供達が一緒だと不機嫌になるように。
次第に子供達は「気持ち悪い」「うざい」と言って、夫を避けるようになり、必要な時以外は夫と話をしなくなってしまいました。
特に土日は夫も子供達も休みで、家にいると子供達が犬と遊んだり戯れていると、わざと引き離すかのように散歩に連れ出したりします。
1日に6回も散歩に連れ出したときは...本当に呆れました。
子供達より夫の精神年齢が「子供」で困っています。
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