「子供がいる女は職場にいるだけ無駄」パワハラでうつ病が発症、今も闘病を続ける私の15年

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:むらまゆ
性別:女
年齢:44
プロフィール:専業主婦。社会人時代から現在も続く私のうつ病の闘病について、現在は病状が落ち着きつつあるので書きたいと思います。

「子供がいる女は職場にいるだけ無駄」パワハラでうつ病が発症、今も闘病を続ける私の15年 11.jpg

私は高校を卒業してから5年前まで21年間働いていました。

夫は46歳の公務員、息子は16歳の高校生です。

うつ病とはっきり診断を受けたのは、子供が2歳になるかならないかくらいの2005年頃のことです。

発症のきっかけは、育児休業から復帰して仕事も軌道に乗り始めた頃に受けた、上司からのパワハラでした。

パワハラは、人事面談から始まりました(私の職場では3年程度で異動があります)。

「来年からはどんな仕事をしたいか」

「私は今の仕事が好きだから異動したくない」

「子供がいる女はいるだけ無駄だから働けるだけ感謝しろ、わがままだ!」

現在ではパワハラで訴えることができるレベルですが、これは15年前の話です。

当時、子供を産むのは罪なのかと悩んでしまったことを覚えています。

その後人事異動があり、全く畑違いな仕事をすることになりました。

まず勉強から始まり、知り合いが全くいない職場での孤独、上司からのパワハラ、同僚からのいじめに普段の家事や子育てで、体と心が完全に壊れてしまいました。

30分以上眠れない、24時間泣いている、奇声を発する、表情が能面になる等あり、夫に引きずられて精神科を受診しました。

しかし私は精神科受診には否定的でした。

実母から「うつなんて病気はこの世に存在しない、逃げ病だ!」と言われてきたからです。

今になって考えると、もしあの時受診していなかったら...と考えると怖いです。

医者の判断は「早急に休むべき」でした。

職場の上司にその話をしたところ間髪入れずに「今すぐ辞めてほしい。この職場は忙しい、おまえの存在自体が迷惑だ」と言われました。

好きで病気になった訳でもないのに、酷過ぎると思った事を今でも思い出します。

その後、退職するまで4つほど部署を異動しました。

「どうせ理解なんかしてくれないから」と思い、普通の自分を演じる為に薬を際限なく増やして対応してきました。

その結果、異動先でも同じような事を言われ続けました。

退職に至ったのは他の病気が悪化してしまったからです。

どうしようもなくなってしまったので辞める決断をしました。

辞めようと思ったのは職場での対応が酷かったのが主な原因で、もしもうつ病だけなら今もやめていないと思います。

退職したらうつ病は治るのか、そんなことはなかったです。

未だに睡眠薬がないと30分以上眠ることはできません。

その後自分に別の病気が発覚、息子の障害が悪化、身内の病気など気が休まる日はありません。

そうした日々を乗り越えるため、薬の増減を繰り返し、現在に至っています。

かれこれうつ病とのお付き合いは15年になりました。

これからも闘病は続くので、焦らずのんびりと付き合っていきたいと思います。

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