<この体験記を書いた人>
ペンネーム:みけ
性別:女
年齢:51
プロフィール:両親と同じ敷地に住んでいる自営業の51歳。
自営業をしているうちで起きた事です。
20年勤めてくれている従業員がいました。
強面でも裏表のない正直な人で、仕事は一生懸命やってくれていました。
私の事は、自分より後から職場に入ってきたのに、家業だからといって経営を仕切るようになったのが嫌だったようです。
もちろん、私にも悪いところがあったと思います。
ですが、彼は機嫌のいい時には友達の様に接してくれるのですが、そうでもない時や機嫌の悪い時には無視される事もありました。
それでも彼はうちの柱の様な存在なので、親も私も出来るだけ柔らかく接するように心掛けてきたつもりです。
しかし5年前、とうとう彼は「今すぐ辞める!」とブチっとキレてしまいました。
一番の理由は、私が彼の好きになれないお客様とのお付き合いを続けていた事でした。
そのお客様と主に接するのが彼であっただけに、我慢できなくなったそうです。
気持ちは分からないでもありませんでしたが、そのお客様との付き合いを止めるなら退職はしないと言われて、仕方なくお客様へのお断りを決めました。
情けない話ですが自分の体調の事もあり、柱である彼に突然辞められるのは避けたいと思ったのです。
でもこの時、彼はキレた勢いに任せて私の事も言いたい放題されて、とても傷つきました。
誤解も多く含まれていたのですが、話が逸れるので反論せず我慢しました。
しかし、二度と御免だと思い、私は彼への言動を変えることにしました。
仕事に関して「これは」という時以外は自分の考えは飲み込み、愚痴でも何でも彼の話に合わせました。
つまり、ご機嫌取りになったのです。
それ以後、彼は「今は嫌っていないから大丈夫だよ」などと言ったり、私が彼を嫌う事など考えていなかったと思います。
歪んだ関係ですが、しばらくはそれなりに平穏に過ぎていきました。
ところが2年前、彼がお客様との間に溝を作ってしまうようになり、お得意先を何件かなくす事になってしまったのです。
これ以上続くといけないと判断して話をすることにしました。
すると彼は「自分には非はないのに」と気を悪くして、話し合う事もせず退職すると言い出しました。今回は私も止めませんでした。
辞める時には仕事を途中で投げ出したり、LINEで恨み言を送ってくるなどされました。
最後に喧嘩をしてもと思い反論するのは我慢したものの、今まで抑えていた感情もあり爆発寸前でした。
そして去年、フリーとなった彼に仕事を頼んだ時の事。
一緒に作業をしている時に「去年だったら、何言ってんだよって断ったけどね」と、相変わらず自分しか見ていない台詞を言われました。
習い性で咄嗟に笑って流そうとしたのですが、もうそこまでしなくていいんだと気付き「お互いにね」と真顔で言い返しました。
すると、彼は私を二度見して絶句。
一拍置いて「あっ!」と驚いたような顔をしました。
私が彼に対して腹を立てることなど想像もしていなかったのでしょう。
その顔を見て、1年越しでやり返せたと溜飲を下げました。
関連の体験記:「思い知ればいいのよ!」私がパートで働く職場を「突然放棄」したチームリーダーの呆れた退職理由は...
関連の体験記:もう我慢できない!「できちゃった婚」の私を快く思わない義両親の矛先が、ついに小6の長女に...
関連の体験記:すべての会話に「うるせー」「バカ」。結婚15年、仲が良かった主人が豹変した哀しい理由
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。