日頃のモヤモヤやイライラ...人生を重ねると、さまざまな心配事が出てきますよね。そこで月刊誌『毎日が発見』の「お悩み相談」コーナーから「読者の悩みと専門家のおこたえ」を抜粋してご紹介します。今回は、「親が自発的に運動しよう、と思える方法が知りたい」というお悩みに、心理アナリストの亜門虹彦さんが答えます。
この記事は月刊誌『毎日が発見』2023年11月号に掲載の情報です。
【お悩み】
親が自発的に運動しよう、と思える方法が知りたい
私の悩みは、70代後半の両親の運動不足が解消できたら、ということです。
両親は家事や掃除などはテキパキとこなすものの、これといって運動する習慣がないので筋力低下が心配です。
運動不足を補おうと、私が「毎日が発見」で学んだ体操やストレッチなどを伝えるのですが、娘から教えられると照れくさいのか茶化すばかりで、やってくれません...。
一緒に買い物に行くときに、気付かれないように遠回りして売り場まで一緒に歩いて歩数を伸ばすぐらいのことしかできておらず、それも時々なので、全然運動量が足りないと思います。
何か自発的に運動してもらえるいい方法はないでしょうか。
大阪府 Rさん(37歳)
【おこたえ】
お友達と大きな目標で
やる気を促しましょう
人間は、身近な人に「これをしなさい」と言われると逆にやる気をなくすもの。
Rさんがご両親に体操などをすすめても習慣にしてくれないのも、仕方ないような気がします。
そんな中、ご両親のためにいろいろと工夫されているりんさんの思いやりには、頭が下がります。
ご両親も日常生活である程度きびきび動けているようで、心配しすぎる必要はないでしょうが、運動量を増やす方法がないわけではありません。
そのヒントを与えてくれるのが、『ジーサンズ はじめての強盗』という映画です。
お年寄り3人組が一念発起して銀行強盗をするというコメディー作品。
お年寄りの気持ちが若返り、やる気を出すのは、「友達」と「大きな目標」が大切だということを教えてくれます。
地域のサークルなど友達が作れそうな場所に連れて行ったり、楽器習得など新しい趣味をすすめたりしてみてはいかがでしょう。
映画鑑賞だって映画館に行くために少し歩きますし、運動量も自然に増えるはずです。
●亜門虹彦さん(心理アナリスト)
※画像はイメージです。