日頃のモヤモヤやイライラ...人生を重ねると、さまざまな心配事が出てきますよね。そこで定期誌『毎日が発見』の「お悩み相談」コーナーから「読者の悩みと専門家のおこたえ」を抜粋してご紹介します。今回は、「元気な印象でありたいが、いたわってもほしい...」というお悩みに、ノンフィクション作家の松原惇子さんがアドバイス。さて、あなたはどう思われますか?
【お悩み】
元気な印象でありたいですが、いたわってもほしい
娘や息子には、いつまでも元気な自分でありたいと思い、気を張っています。
そのため、お母さんはまだまだ若い、元気だね、と言われます。
ですが、"高齢者"という扱いはもちろん嫌ではありますが、若い人たちと対等に動ける体力があるわけではないので、少しはいたわってほしい...とも思います。
わがままな悩みなのは分かっていますが、そんなオババ心を察してほしいなぁ、と思う今日このごろです。
大阪府M・Fさん(73歳)
【おこたえ】
どう見えても自分が輝いていることが大切です
元気に振る舞っているけど高齢者なのだから、少しいたわってほしい、というお悩みですよね。
ふ~ん、あらそう?
正直な話、娘や息子には、どう思われてもいいんじゃないかなぁと思うんです。
おそらく、子どもたちはお母さんのそんな気持ちに気付くことなく過ごしているでしょう。
それより、若い人たちは自分の将来のことで頭がいっぱいで、家族であったとしても、老いに対しての微妙な母親の気持ちなどかまっている余裕はないものです。
あなたはもうそれなりの年なのだから、自分の道を歩まないといけないと思います。
家族への甘えを捨てないとね。
これから、あなたを待ち受けている老いの道のりはとてつもなく長い。
子どもにいたわってもらうのは90歳くらいになってからでも遅くないですよ。
いまを大事にしてください。
若く見られようが、高齢者として扱われようが、人の目なんかどうでもいいこと。
それよりも、自分が輝けることを探しましょう。
●松原惇子さん(ノンフィクション作家)
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