日頃のモヤモヤやイライラ...人生を重ねると、さまざまな心配事が出てきますよね。そこで定期誌『毎日が発見』の「お悩み相談」コーナーから「読者の悩みと専門家のおこたえ」を抜粋してご紹介します。今回は、「78歳の夫がコロナ禍での入院がきっかけで引きこもりに...」というお悩みに、夫婦カウンセラーの立木ミサさんがアドバイス。さあ、あなたは...どう思われますか?
【お悩み】
元気のない夫 でも、外で人に会うとスイッチが入る
78歳の夫は、コロナ禍での入院がきっかけで引きこもりになりました。
外出が億劫になり、一日中パジャマで過ごす毎日です。
また、感情の起伏が激しくなり、腫れ物にさわるように接することも増えました。
かかりつけ医で検査しても、肺気腫以外、悪いところがないとのことですが、本人は「しんどい」「胃がムカついて動けない」と、具合が悪いのだと主張します。
外で人と会ったときにはスイッチが入り、「元気ですね!」と感心されるのですが、家に戻ると「疲れた」と脱け殻のようになります。
鬱ではないかと心療内科にも連れて行きましたが、通院を拒み、対応に困っています。
広島県 ガーデナーKさん(62歳)
【おこたえ】
以前と比べずいまの姿を見て対応しましょう
いままでの夫とは様子が変わってしまい、対応に苦慮されているご様子。
年齢や状況によって人は変わっていくので、それに適応できると関係がうまくいくことが多いかもしれないですね。
怒りっぽいのは認知症の初期症状の可能性も考えられます。
ご本人抜きでかかりつけ医に足を運び、一度認知症の検査などをご相談されてみてはいかがでしょう。
認知症は本人の自覚はなかなかないと思います。
初期のうちに周りが気付くことも今後の治療が必要かどうかなどを含め、大事な気がします。
精神科や心療内科というのは78歳の方にとっては、なじみがないので少しためらうことも多いかもしれないですね。
入院されたときの病気の後遺症なども考えられます。
もし体調が悪いことを訴えるようなときは、「そうなのね、痛いのね」「苦しいのね」と共感してあげると良いかと思います。
以前は...と前と比べてしまうとなかなか対応がしづらいと思います。
いまの姿を見て、何を求めているのだろうと考えながら対応していってみてください。
●立木ミサさん(夫婦カウンセラー)
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