脳卒中や心筋梗塞など、さまざまなリスクを秘めた高血圧。「男性よりも女性の方が血圧は低めだから...」と油断をしてはいませんか? 実は更年期以降の女性は高血圧になりやすく、その際のリスクは男性よりも高めなのだとか。そこで今回は、東京女子医科大学 高血圧・内分泌内科教授の市原淳弘(いちはら・あつひろ)先生に「"血圧を確実に下げる"10の方法」を教えてもらいました。
教えてくれたのは:東京女子医科大学 高血圧・内分泌内科教授 市原淳弘(いちはら・あつひろ)先生
専門は内分泌疾患全般および高血圧診療。特にホルモン異常による高血圧、閉経期以降の高血圧など。著書、テレビ出演多数。
2.なす
なすに多く含まれるGABA(ギャバ)はアミノ酸の一種で、高血圧予防にとても役立つと注目されています。
GABAは体内に吸収されると、血管を収縮させるノルアドレナリンの分泌を抑制し、血圧の上昇を防ぐ効果があります。
●低温調理でGABAを活性化
なすを60℃で加熱処理するとGABAが増えたという報告が。できれば低温調理がおすすめです。
●皮ごと食べてポリフェノールも摂る
皮にはポリフェノール「ナスニン」が充実。抗酸化作用が高く、動脈硬化の予防にも。
電子レンジで作る蒸しなすなら、丸ごと栄養を摂れます。
3.ほうれん草
NOのもととなる硝酸塩が多く含まれているほうれん草は、血圧コントロールに欠かせない食材。
カリウムはもちろん、血圧を下げるのに効果的といわれる機能性成分クロロフィルの他、ビタミンC、鉄分なども充実しています。
●赤い根はミネラルがいっぱい
赤い根の部分にはマンガンというミネラルが豊富で、塩出しをサポートしてくれます。
●栄養豊富な葉はサラダ用で!
葉にはNOのもととなる硝酸塩やビタミンCが豊富。生食用(サラダ用)ならそのまま味わえます。
【加熱調理にご注意!】
ほうれん草に含まれる栄養素は熱に弱いので、加熱時間はできるだけ短くするのが正解です。