商圏外の販路をつくる
地方の事業者も同じです。地方は土地が広いため、農作物を大量につくれますし、加工品などをつくる大きな工場もつくれます。ただ、大量につくっても地域の商圏だけでは売り切れません。
そこで重要なのが、B to B向けの事業モデルを考えてみることです。例えば、都市部の店舗などを販路にできれば、生産地域の商圏にとらわれることなく収入を伸ばすことができます。
生キャラメルで有名な北海道の花畑牧場はその一例です。花畑牧場は北海道に4つの工場がありますが、それら全てで生キャラメルをつくっているわけではありません。
コンビニスイーツ、業務用のチーズ、豚肉の加工品などをつくり、これらB to B事業の収益を合わせて成長しているわけです。
新規事業を考え始めると、ついB to C事業を考えがちです。昨今はネットショップが普及したことでB to Cが伸びていますが、それでも14兆円ほどの市場で、一方のB to B市場は420兆円超です。
このことからも、B to B事業のほうが事業化の機会が多く、事業を成長させていける可能性もはるかに大きいといえるのです。