バタバタと終った3歳児検診から半年。目に見えるほどリュウ君は成長し、まるさん自身も余裕ができたようで、次は就学時検診だな...と落ち着いて考えられるように。
――「何とかなる!」と飛び込んだ3歳児検診ですが、大変だったようですね。
まるさん(以下、まる) 本当に...。癇癪はないのその辺は心配なかったのですが、じっとしていられず動きまわることだけが困りごとでした。保健師さんや診察をする先生と落ち着いて話すこともできないし、並んでいた列からフラフラと抜け出して、止めようとすると凄い力で反抗したり、床に寝っ転がったり、怒ったり...振り回されっ放しでした。
――どんな検査があるかは、資料が届いて初めて知ったそうですね。
まる そうなんですよ。近くに情報交換できるママ友がいなかったし、前もって調べたりもしなかったんです。
――検診から半年後のリュウ君の様子も描かれていますが、まるさん自身が成長したと感じる部分はどこですか?
まる 言葉や感情の表現もかなり増えましたし、声かけや手振りで伝わることが増えました! 今でもじっと待つことはできないし、会話もできません。でも、嫌なことは「イヤー!」とはっきり意思表示するし、「ここに座って」と言うと座ってくれます。とはいえ、座ってもすぐ動き出すし、分かっているのに聞こえないフリをすることもありますけどね(笑)。
「現在できること」が分かった3歳児検診。でもおかげで、できることが増えると成長を強く実感することができたのだろう。まるさんが話す「今できないこと」が、就学時検診のときにどれくらいできるようになっているか楽しみだ。
「どうしてうちの子が!?」と悩み、苦しみながらも、少しずつ成長する息子の姿に力を得て、一歩ずつ前に進んでいくまるさん。発達障がいを「障がい」ではなく「個性」と思えるほど子どもに寄り添い、一緒に成長していく姿を『シンママのはじめて育児は自閉症でした』で見守っていこう。