会社員として働きながらイラストや漫画を執筆、そして子育てに奮闘するシングルマザーの「まる」さん。忙しくも充実した日々の中、まるさんは息子のリュウ君が通う保育園で、リュウ君が発達障がいかもしれないと指摘を受けてしまう。親一人子一人、ただでさえ大変なのにどうしたらいいのだろう...そうまるさんが思い悩む中で、息子は他の子に比べればゆっくりと、しかし確実に成長していく。そんな息子に寄り添ううちに、これは息子の個性かもしれないと思えるようになっていき...。
ときにつまずきながらも、一歩ずつ進んでいくまるさんと息子のリュウ君の日々を描いたコミックエッセイ『シンママのはじめて育児は自閉症の子でした』。その一部を紹介しつつ、それぞれのシーンを描いていたときの心情をまるさんに聞きました。
本稿では何かと大変なことばかりだった、リュウ君の3歳児検診でのエピソードをお届けします。
検診前に受け取った書類に書かれていたのは、検尿、視力・聴力検査、自分で洋服が着られるかどうかなど。「定型発達の3歳児はこんなこともできるの!?」と不安なまるさん。「発達障がいだと知らせているし、きっと何とかなる!」と検診に向かいますが...。