毎日の献立に、サッと作れる手軽な野菜料理をプラスしませんか。今回は、テレビや雑誌で伝統や慣習にとらわれず、時代に合った新しい料理法を分かりやすく教える、日本料理店「分とく山」総料理長・野﨑洋光さんに、「ほうれん草の100℃40秒ゆで」を活用した手軽なレシピを教えていただきました。
ほうれん草
たっぷりの熱湯でゆでることと、根元と葉の部分を分けてゆで、決してゆで過ぎないことがコツです。
また、一度にたくさんゆでず、1Lの湯に3〜4株を目安にします。
湯に塩を入れてゆでるのは、色よくゆで上げる、沸点を上げる、浸透圧の作用で素材の成分を逃さない、などの効果を期待して。ゆでる湯の量に対して2%の塩が適量です。
ほうれん草は100℃で40秒ゆで、水にさらす
①100℃に沸騰した湯1Lに2%の塩(大さじ1と1/3)を加える。ほうれん草1束は3~4株ずつ茎から入れて20秒ゆでる。
②そのまま葉を入れる。
③全部湯に浸した状態でさらに20秒ゆでる。
※一度にたくさんゆでると温度が下がるので、分けてゆでること。
④すぐに水に取り、サッと洗って水気を絞る。
冷凍
水けをよくきり、ラップに包んでから保存袋に入れ、冷凍する。小分けしてラップに包むと使いやすい。自然解凍して使う。
保存期間1ヶ月
ほうれん草のしらす添え
1人前28kcal 塩分0.6g
しらすの塩味でそのまま食べても
材料と作り方(1人分)
自然解凍し、3cm長さに切った冷凍ほうれん草50gを器に盛り、しらす大さじ2を添え、しょうゆ少々を。
ほうれん草と厚揚げのごまだれ
1人分111kcal 塩分0.4g
やわらかい厚揚げがたれと合う
材料(2人分)
冷凍ほうれん草...100g
絹厚揚げ...1/2枚
豆乳ごまだれ...適量
作り方
①ほうれん草は自然解凍して水けを絞り、3cmの長さに切る。
②厚揚げはフライパンでから焼きし、半分に切って1cm厚さに切る。
3器に①と②を交互に盛り、ごまだれをかける。
【豆乳ごまだれのレシピ】
全量311kcal、塩分4.3g
材料(作りやすい分量)
豆乳(無調整)...100ml
しょうゆ...50ml
白練りごま...大さじ1
砂糖...20g
おろしにんにく...1/2本分
ラー油...少々
作り方
ボウルに材料を入れ、よく混ぜ合わせる。
取材・文/細川潤子 撮影/貝塚 隆 スタイリング/吉岡彰子 栄養計算/スタジオ食