【本作を第1回から読む】たった1秒で人間関係がポジティブに。コストゼロなのに効果絶大な「あいさつ」のルール
『今こそ使える昭和の仕事術 ビジネスマン30年生の経験がたった3分で身につく』 (後田良輔/かんき出版)第2回【全4回】
多くのビジネスパーソンがデジタルツールを使いこなす現代。反面、対人スキルが身についていない、コミュニケーションの正解がわからないという方も多いのではないでしょうか? 大手広告会社で30年間営業職として勤務した経験を持つ、気くばりのプロフェッショナル・後田良輔氏が、そんなお悩みを解決! 1テーマたったの3分で「昭和の仕事術(アナログコミュニケーション)」が身につきます。『今こそ使える昭和の仕事術 ビジネスマン30年生の経験がたった3分で身につく』から、知っている人と知らない人で大きな差が生まれる昭和の仕事術を紹介。昭和の仕事術を令和の今、生かしましょう!
※本記事は後田良輔著の書籍『今こそ使える昭和の仕事術 ビジネスマン30年生の経験がたった3分で身につく』(かんき出版)から一部抜粋・編集しました。
「自分のつむじ」を相手に見せるようにお辞儀する
【やり方】
お辞儀する際は自分のつむじを相手に見せる。
【効果】
「丁寧なあいさつをされた」という印象を相手が感じる。
つむじは「好印象・悪印象」の分岐点
「売れるタレントのあいさつは誰にでも丁寧、消えるタレントのあいさつはぞんざい」
30年の広告業務を通じて私が発見した「売れるタレント・消えるタレント」の結論です。
売れていくタレントはどんな人にも低姿勢。分け隔てなくあいさつし、一番下のアシスタントディレクターにも丁寧にお辞儀をします。一方、消えるタレントのあいさつは本当にぞんざい。偉い人だけにあいさつしてあとは知らんぷりがほとんどです。結果、失礼な人と思われたタレントは嫌われ、自然と仕事が減っていく実例を何十人と見てきました。
ただこれはタレントだけの話ではありません。自分はあいさつしたつもりでも相手にきちんと認識してもらえず、失礼な人と誤解される罠は私たちの日常にも潜んでいます。事実、就職活動で「お辞儀は30度の角度で」「1で深く曲げ、2で止め、3・4で戻す」などと教わりましたが、30度や深いお辞儀が客観的にわからず、誤解を受けている人は多々います。
そこでおすすめなのが「自分のつむじ」を相手に見せる方法です。つむじは頭の頂点のやや後方にありますので、これを相手に見せるだけで自動的に深々としたあいさつになります。
人は、自分を軽く扱う人を不快に思い、逆に持ち上げてくれる人に好感を持つ生き物です。「好印象と悪印象」の分岐点はつむじにあります。ぜひつむじであいさつしてみてください。