売れるタレントと消えるタレントの「あいさつの違い」。失礼な人と誤解されない「お辞儀」のポイント

お見送りのお辞儀は相手が見えなくなるまで

【やり方】
相手の気配がなくなるまでお辞儀をし続ける。

【効果】
相手に余韻(よいん)を感じてもらえる。

一流は余韻で人を判断する

「相手が見えているうちに顔を上げたら負け」

社会人1年目に先輩に教わった言葉です。

先輩曰く、お辞儀はだるまさんが転んだと同じで、先に動いたら負け。相手がいなくなった気配を感じてから顔を上げないと、「礼が浅い・自分を軽んじる失礼な人だ」と勘違いされるとのことでした。

日本人は余韻を重視します。

たとえば除夜の鐘。ゴーンと音が鳴り終わったのちに、かすかに鐘の音が残る。また音が消えたのちも、なお耳に残る響きがあり、その様に心が癒やされます。

これと同じような余韻を、相手はあなたのお辞儀の待機時間に感じています。

他にもドアの閉め方や椅子の戻し方、ノートパソコンの閉じ方にも余韻は存在します。

一流と呼ばれる人ほど、それらの余韻で周囲に対しての敬意の有無や仕事に対しての意識の高さを推察し、今後の付き合い方の判断材料にしています。

たかが余韻、されど余韻。

私が出会ってきた3000名のVIPは、去り際の余韻を大切にしていました。

誰も見ていなくても神様が見ているという視点で自分の行動を見直してください。そうすればお辞儀の待機時間もおのずと最適な時間になっていきます。

 

後田良輔
大手広告会社に30年間営業職として勤務し、誰でも使える「タイムパフォーマンス抜群の気くばり(略してタイパ気くばり)」を駆使する気くばりのプロフェッショナル。これまで応対したVIPは、世界企業のCEO、東証上場会社の社長、政治家、医者、弁護士、大学教授、大物俳優、ミリオンセラー作家、世界No.1クリエイターなど総勢3000名を超える。この特別丁寧に接しなければならない顧客との交流で磨かれた上質なスキルと、「東京・名古屋・大阪」のビジネス三大都市で、実際に住んで身につけた30年のリアルな経験をぎゅっと凝縮させた誰でも使える「タイパ気くばり」に定評がある。

※本記事は後田良輔著の書籍『今こそ使える昭和の仕事術 ビジネスマン30年生の経験がたった3分で身につく』(かんき出版)から一部抜粋・編集しました。

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