お見送りのお辞儀は相手が見えなくなるまで
【やり方】
相手の気配がなくなるまでお辞儀をし続ける。
【効果】
相手に余韻(よいん)を感じてもらえる。
一流は余韻で人を判断する
「相手が見えているうちに顔を上げたら負け」
社会人1年目に先輩に教わった言葉です。
先輩曰く、お辞儀はだるまさんが転んだと同じで、先に動いたら負け。相手がいなくなった気配を感じてから顔を上げないと、「礼が浅い・自分を軽んじる失礼な人だ」と勘違いされるとのことでした。
日本人は余韻を重視します。
たとえば除夜の鐘。ゴーンと音が鳴り終わったのちに、かすかに鐘の音が残る。また音が消えたのちも、なお耳に残る響きがあり、その様に心が癒やされます。
これと同じような余韻を、相手はあなたのお辞儀の待機時間に感じています。
他にもドアの閉め方や椅子の戻し方、ノートパソコンの閉じ方にも余韻は存在します。
一流と呼ばれる人ほど、それらの余韻で周囲に対しての敬意の有無や仕事に対しての意識の高さを推察し、今後の付き合い方の判断材料にしています。
たかが余韻、されど余韻。
私が出会ってきた3000名のVIPは、去り際の余韻を大切にしていました。
誰も見ていなくても神様が見ているという視点で自分の行動を見直してください。そうすればお辞儀の待機時間もおのずと最適な時間になっていきます。