その通院、本当に必要?病院の待合室にたむろする高齢者に対する世間の声

病院のロビーでよく目にする高齢者の姿。大半の人が診察を目的としていますが、中にはさほど体の調子が悪いわけでもないのに受診し、病院を暇つぶしの場所のように利用している人も。

最近ではネット上で"病院でたむろする高齢者"というトピックが上がり、批判や擁護の声が多数寄せられていました。暇つぶし感覚で病院を訪れる高齢者について、世間の人々はどのように思っているのでしょうか。

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病院を"サロン代わり"に使う高齢者に世間が物申す!

トピックを立てた投稿者は、そういった高齢者に対して否定的。「病院は、病気や怪我の治療診療のためにあるもの」「加齢で体が弱くなるのは当たり前のことで、病気ではありません」と思いの丈を綴り、「元気なのに病院を訪れるのは、周りにとって迷惑なのでは?」と疑問を投げかけています。

そんな投稿者の考えに対して、ネット上では「私も同意見です。本当に病院を必要としている人にとって大迷惑!」「病気でもないのに待合室の椅子に座られると、"コッチは本気でツライのに..."とイライラしてしまう」「高齢者による"病院のサロン化"はもはや社会問題」など同調する意見が相次いでいました。

しかしその一方では、「1人が寂しいんでしょうね。病院に行けば少なからず話し相手はいるし」「感覚としては、用もなく部室やコンビニにたむろする若者と同じ。要は暇なんですよ」「老人は少しの体調不良で不安を感じるもの。だから病院に来ると安心ちゃうのでは?」といった分析の声も。

さらに数あるコメントの中には、高齢者を擁護する声も無きにしも非ず。「病院が老人の憩いの場になっても良いと思うけどな」「直接的な被害があるわけでもないし、病院にたむろするくらい何とも思わない」という意見も寄せられていました。


高齢者の切実な悩みを解消する様々なサービス

たいした不調でもないのに受診し、待合室でおしゃべりに花を咲かせる高齢者。その背景には、「話し相手がほしい」「1人は寂しい」といった悩みがあるのかもしれません。そこでここからは、そんな高齢者におすすめしたい2つのサービスをご紹介しましょう。

まず株式会社こころみの"つながりプラス"というサービスでは、担当コミュニケーターが毎朝定期的に"電話"をしてくれます。近年ではセンサーや機械による見守りサービスが多いですが、同サービスは「話すこと」で高齢者を見守る会話サービス。"なかなか会話する機会に恵まれない"と悩む高齢者からも注目を集めています。

一方都内にある「神楽坂 癒しカフェ」では、お店のスタッフたちと様々なトークを楽しむことが可能。「話し相手がほしい」「誰かに相談に乗ってほしい」などのお悩みを解消してくれるカフェで、中にはお年寄りの方を対象にした"高齢者カウンセリング"も実施されています。電話ではなく、面と向かって話したい方には嬉しいサービスかも。

一見迷惑行為にも感じる行動の裏には、様々な事情が潜んでいるもの。人と話したくて頻繁に受診する高齢者について、あなたはどのように感じますか?

文/藤江由美

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