バスや電車などの公共交通機関では、マナーが問われるもの。もし車内で泣いている赤ちゃんを見た時、みなさんはどういった感情を抱きますか?
"赤ちゃんに怒る高齢者"に苦言!
以前ネット上で、"泣いている赤ちゃんにキレる高齢者"という話題に注目が集まっていました。話題の元になったのは、とある新聞投書に寄せられた投稿から。
その投書には、「バスや電車内で泣いている赤ちゃんに舌打ちしたり、にらんでいる人をよく見ます」「赤ちゃんを抱えた母親があやまっているにもかかわらず、『あやまるなら最初から乗ってくるな!』という声が聞こえたこともありました」という"公共交通機関でキレる高齢者"への苦言が。投稿者は、「そういう人がいるのはとても残念です」という気持ちを打ち明けていました。
この投書がSNSで拡散されると、ネット上からは「年配の人って『長く生きてるんだから偉い!』的な人が多すぎるよね」「自分も赤ちゃんの頃は泣いていただろうに」「親も子どもも可哀想。泣かない赤ちゃんなんていないのでは?」などキレる高齢者に批判の声が続出。
しかし一方で、「公共の場所なんだから、親御さん側にもある程度の配慮は必要」「赤ちゃんが泣くのは仕方がない。でも『赤ちゃんは人にどんなに迷惑をかけても構わない』と考えている親はどうかと思う」といった意見も少なくありませんでした。
また、「バスの中で年配の男性が、グズる赤ちゃんを変顔であやしてた」「電車でギャンギャン泣いてる赤ちゃんを、見知らぬお年寄りたちがニコニコしながら見ててホッコリしたことあるよ」という声も。"高齢者が~""親が~"というよりも、個人のマナーやモラルが問われているようです。
電車内で一番迷惑なのは「持ち物」に関するマナー?
昨年12月に「日本民営鉄道協会」が「2018年度 駅と電車内の迷惑行為ランキング」を発表。一番迷惑と思われているのは、「荷物の持ち方・置き方」にまつわる行為だと判明しています。
同調査では、アンケート回答者に「電車を利用する時に迷惑と感じる行為」について質問。その結果、「荷物の持ち方・置き方(リュックサックを背負ったままなど)」が37.3%で1位に。続く2位は「騒々しい会話・はしゃぎまわり」(36.9%)、3位は「座席の座り方(座席を詰めて座らないなど)」(34.5%)、4位は「乗降時のマナー(扉付近から動かないなど)」(34.3%)、5位は「ヘッドホンからの音もれ」(23.2%)というランキングになりました。
また「駅や電車内でのマナーは以前に比べて改善されたと思いますか?」と聞くと、「とても改善された」と「少し改善された」という回答が計28.3%に。この数字は、「少し悪化した」「とても悪化した」の合計値24.7%を上回っています。
公共交通機関のマナーは、以前に比べて良くなっていると言えます。
人に迷惑がかかることをしていないか、日々気を付けたいですね。
文/藤江由美