"初孫"は誰だって嬉しいもの。つい何度も孫の顔を拝みに行きたくなりますが、それも度が過ぎると思わぬトラブルを招く事態に。最近では、とある匿名掲示板に上がった"お悩み"が大きな波紋を呼んでいます。
遠方の孫に"毎月"会いに行くのって悪いこと?
相談者は、昨年に初孫が生まれたというおばあちゃん。自宅から娘夫婦宅まで約4時間かかるものの、孫の可愛さ故、ほぼ毎月会いに行っているそうです。しかし娘の旦那さんは「どうして毎月孫に会いに来るのか」「こんなに遠方なら年に数回会うのが普通だ」と文句を言っているらしく、相談者は「子ども夫婦が遠方に住んでいる場合、孫に会う頻度ってどれくらい?」「そもそもここまで非難されることなの?」と悶々とした気持ちに。そんな彼女のお悩みを受けて、ネット上には賛否両論の意見が集まりました。
まず多かったのが、「孫離れすべき」「遠慮した方がいい」といった否定的な意見。その理由については、「義母がいたら家に帰っても気が休まらないし、逆に気を遣って疲れてしまう」「夫婦仲に亀裂を入れる要因になりかねない」などの声が上がっています。中には「娘さんが"母親"になる機会も奪っている」という厳しめなコメントも。
しかしその一方で、「私の場合は誰も手伝いに来なかったので、逆に羨ましい」「孫に会いたくなる気持ちは痛いほど分かる」とおばあちゃんを擁護する声もチラホラ見られます。
また"孫に会いに行く頻度"については、「私も遠方に息子夫婦がいますが、会いにいくのはせいぜい年に1~2回」「大型連休や年末年始に会う程度なので、年間で10日間ほどです」「私の母は年に4回くらいかな」といった声が。遠方の孫に会いに行く頻度は、両手に収まる程度が多いみたいですね。
シニア女性の"孫離れ"はいつ頃?
"孫に会いたい"という切実な気持ちが招いた今回の一件。「祖母と孫の関係」に関する意識調査(ハルメク 生きかた上手研究所調べ)では、"孫に会えば会うほど、さらに会いたくなるのは乳・幼児まで"と発表しています。ではシニア女性が「孫離れ」を意識する時期は、いつ頃なのでしょうか。
同調査によると、孫離れの意識は「5歳」と「11歳」の時に起こるそう。5歳と11歳といえば、「小学校に上がる前」と「中学校に上がる前」。その要因としては、「過干渉の自粛意識(孫が成長したら過干渉になってはいけないという意識)」「孫のおばあちゃん離れ」「受験のタイミング」などが伺えます。
実際にアンケートに寄せられた声でも、「孫が5年生になり、自分で何でもできるようになったので、これからの接し方を変えていかなければと思案中」「それなりの友人や付き合いができてきて、おばあちゃん離れしつつある」「孫が塾に入り、忙しくなってきた。これからは帰省回数も少なくなるかも」といったコメントが。
おばあちゃんの孫離れはやがて来るもの。もしかしたら"孫への過干渉"は、今だけの話なのかもしれませんね。
文/藤江由美